臨床工学科 Department of Medical Engineering

臨床工学科Department of Medical Engineering

医学と工学を基礎とする臨床工学の知識・技術と、科学的思考力及び医療従事者としての倫理観を身に付けた臨床工学技士を養成します。

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学科の授業や実習、イベントなど最新情報をお届けします。

学びの特色

基礎分野から専門分野まで学びをきめ細かくサポート。

工学系・理数系の科目に不安がある人でも安心して学べるよう、高校で未履修の分野の習得と苦手分野の克服を支援し、専門分野に向けての基礎固めをして、やる気と自信を高めます。

恵まれた環境で豊富な実習を通して実践力を育成。

1年次から実習科目を取り入れて、講義で学ぶ知識と技術を効果的に習得します。3年次には、先端医療機関での11週間にわたる臨床実習を通して、臨床工学技士の業務を学びます。

様々な活動を通じて視野を広げ、人間性豊かな人材を育成。

医療機関や企業で活躍する先輩達の講演や医療関連企業等の見学などを通じて、具体的な将来像を持ち、臨床実習や研究活動、課外活動などを通じて、豊かな人間性を育みます。

4年間の学び

1年次から実習科目を取り入れ、講義で学ぶ知識だけでなく、実習で学ぶ技術を結び付けることで、実践力を習得します。

1年次生

専門科目に必要な基礎教育科目と専門基礎科目分野を学ぶ。
数学・化学・物理学演習

理数系科目の基礎を重点的に学習あるいは復習して、専門科目の理解・習得に対応できる力を養います。

基礎理工学実験

グループでの化学の基礎実験やミニロボット製作を通じ、理工学系科目に馴染みながらチーム医療に必要な協働力を養います。

基礎医学実習

医療機器を使った基礎的な実習を通じて、生体の構造と機能についての知識を身に付けます。

2年次生

本格的に専門分野の講義や実習を行い、知識の理解と定着を図る。
生体機能代行装置学1・2

臨床工学技士の主な業務である、体外循環、人工呼吸、血液浄化の原理や機器の構造、操作方法や保守管理を学習します。

治療機器学概論・詳論

実際の治療に用いる各種医療機器について、治療目的や治療原理、機器の構造、操作方法や保守管理を学習します。

生体計測実習

講義で学んだ生体情報の計測法を実習で確認し、原理や知識を深め、取り扱い方法などを身に付けます。

3年次生

専門科目・実習を通して臨床工学技士に必要な知識・技術を学ぶ。
生体機能代行装置学実習・治療機器学実習

臨床実習の直前に、実際の機器を用いて使用目的・方法を理解し、保守点検技術を習得します。

総合演習1・2

臨床工学技士の業務に関連する「第2種ME技術実力検定試験」に向けて、分野ごとに対策講義を行い、総合力を養います。

臨床実習1・2・3

川崎学園内の施設及び近隣施設で、臨床工学技士の業務内容や業務に必要な知識や技術を習得します。

4年次生

臨床実習や卒業研究、国家試験対策など、総仕上げの1年とする。
臨床実習4

臨床実習の総まとめを行うと共に、就職活動や社会で必要な素養を身に付けます。

総合演習3・4

「臨床工学技士国家試験」に向け、学生と教員が一丸となり専門分野毎に傾向と対策を行い、国家試験全員合格を目指します。

卒業研究

興味のある研究を行っているゼミに所属して研究を行い、最後には研究成果をまとめて発表します。

資格・免許

取得を目指す主な資格・免許
  • 臨床工学技士[国家試験受験資格]
  • 第1種ME技術者
  • 第2種ME技術者

「資格・免許」の詳細はこちらをご覧ください。

目指せる職種
2023年度資格取得率
臨床工学技士

98.4%

全国平均79.5%
〈合格者数60名(西日本第1位)〉

「国家試験合格率」についてはこちらをご覧ください。

就職データ

2023年度就職率

98.3%

前年度100%

予想される進路
  • 病院等医療機関
  • 医療機器関連企業

「就職状況」の詳細についてはこちらをご覧ください。

教育理念・目的・教育目標

教育理念

豊かな教養と高い倫理観に裏付けられた医療従事者としての感性を有し、医学と工学を基礎とする臨床工学の知識と技術を兼ね備え、さらにそれを維持・発展できる人材の育成を目指す。

目的

臨床工学科は、医学と工学を基礎とする臨床工学の知識・技能と、科学的思考力及び医療従事者としての倫理観を身につけた臨床工学技士の養成を目的とする。

教育目標
  • 1. 医学と工学の基礎知識を学び、医療機器の操作・管理技術を習得する。
  • 2. 基本的な教養と倫理観、責任ある態度を身につけるとともに豊かな人間性を育む。
  • 3. 自ら学ぶ能力と科学的な思考力を身につけるとともに研究心・探究心を養う。
  • 4. 異文化に対する理解を深め、国際感覚を養う。

3つのポリシー

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

臨床工学科では、大学及び医療技術学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、医学と工学の専門的知識を兼ね備え、科学的思考力と医療従事者としての倫理観を身につけた臨床工学技士を育成するという目的を達成するために、所定の単位を修得し、以下の学習成果を達成した者に学位を授与する。

  1. 医学及び工学の基礎知識と医療機器の操作・管理技術を修得する。
  2. 基本的な教養、倫理観、責任ある態度と豊かな人間性を育成する。
  3. 自ら学ぶ能力、科学的な思考力及び研究心・探究心を育成する。
  4. 異文化に対する理解を深化させ、国際感覚を育成する。
教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

臨床工学科では、大学及び医療技術学部の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえ、臨床工学に関する科目を体系的に配置し、高度な専門性と実践力に重点を置いたカリキュラム(教育課程)を以下のとおり編成し、実施している。

  1. 高い教養と専門科目を履修するために必要な基礎学力、豊かな人間性を身につけるための「基礎教育科目」を配置する。
  2. 医学、工学、臨床工学の3つの分野で講義・実習を編成する。
  3. 理論(講義)と実践(実験・実習)を有機的に結びつける。
  4. 系統的に授業を実施するとともに科目間の連携を図る。
  5. 臨床実習で実践力を育成する。
入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

臨床工学科では、大学及び医療技術学部の入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を踏まえ、臨床工学技士を目指す以下の学生を入学者として求めている。

  1. 高い目的意識を持つ人
  2. 学意欲が旺盛で、探究心に富む人
  3. 論理的な思考ができる人
  4. 社会性・協調性がある人

学科からのお知らせ

News&Topics

臨床工学技士を目指す学生が関連学会で活躍しています

【令和4年度 臨床工学科学生の学会発表件数】

  • 第8回日本透析機能評価研究会:3件
  • 第16回日本透析クリアランスギャップ研究会:2件
  • 第12回中四国臨床工学会:11件
  • 第45回日本生体医工学会中国四国支部大会:3件

【令和4年度 臨床工学科学生の受賞歴】

  • 第12回中四国臨床工学会 優秀演題賞・優秀ポスター賞
  • 第45回日本生体医工学会中国四国支部大会 優秀若手講演奨励賞