医療機器は、電流、高周波電磁界、光、超音波、熱、力など様々な物理エネルギーを発生する。Ⅰでは、これらのエネルギーと生体の作用を包括的に理解し、医療機器の安全について工学的技術を踏まえて体系的にとらえ、医用電気機器の安全基準や電気設備の安全基準、さらに機器を使用する環境問題を取り上げ、医療機器の安全管理技術につて基礎知識を修得する。また、Ⅱでは、薬事法、医療法など法律上の医療機器の取り扱いについて包括的に理解するため、医療機器に関わる関係法規と医療機器の分析法・評価法・対策までシステムとしての安全対策について体系的にとらえ、医療機器に関する薬事法や医療法などの関係法規を踏まえて個々の医療機器の安全対策だけでなく、システムとしての分析法・評価法・対策などを考察し、医療機器の安全管理技術を修得する。
循環器系の中でも特に重要な冠循環系について理解するため、工学的手法を用いた計測技術・解析技術・評価技術について統一的に教授し、考察を深める。とくに、冠循環系を理解するために不可欠な血圧、血流および冠微小血管の形態変化などの計測技術を修得するだけでなく、情報の解析技術や評価技術をあわせて修得し、冠循環系を工学的かつ体系的に理解することを目的とした研究を対象とする。