理学療法を実施するためには人体の器官・組織の知識が不可欠です。解剖学では、その学問的意義を理解するとともに、骨・筋・関節の構造や神経系、循環器系、呼吸器系、消化器系、感覚器系、全身の構造や個体発生について教授します。講義にあわせて実習も行います。
理学療法の実施に必須の基礎知識となる骨と筋の演習を重点的に行います。模型を用いて立体的にイメージし、骨の詳細な部位、筋の支配神経、走行、機能的な役割まで理解してもらいます。定期試験として口頭試問を実施しています。
生理学は生命現象の機序を解明する自然科学です。生理学の学問的意義と研究法を総論的に述べ、各論では、細胞・神経系、運動器系、感覚器系、循環器系、消化器系等全身の諸器官の生理的作用を教授します。講義にあわせて実習も行います。
理学療法の評価法について系統的に学んでいきます。各障害に関連した評価法を学んだ後は理学療法評価学実習Ⅰ・Ⅱで実際に実技演習を行います。随時、病院見学も行いモチベーションの向上にも寄与します。
研究に関する基本的項目を1年生開講の理学療法研究Ⅰで学習した後、2年生では、実際に各教員に助言をもらいながら、テーマを決めて文献検索からプレゼンテーションまでを体験します。この講義終了後に興味をもった研究分野をもとに、卒業研究のゼミが配置されます。
ここから川崎医科大学附属病院での臨床実習が本格的に始まります。各教員が担当している先生をクリニカルクラークシップのスタイルで、一緒に見学・評価していきます。学内では基本的な理学療法技能が身についているかを確認するために、OSCE(Objective Structured Clinical Examination;客観的臨床能力試験)を実施しています。
春学期に学習した理学療法の専門分野講座:理学療法学A-Eの演習を中心に行います。ペーパーペイシェントを想定し、理学療法の評価から治療まで自分で理学療法を組み立てる能力を育成します。
岡山県内をはじめ、県外も含め、提携している臨床実習施設へ行き、施設の指導者につきながら学外での長期臨床実習を行います。
臨床実習終了後、本学教員が国家試験に特化した講義・演習を実施します。国家試験の全科目に対して教員が予想問題を作成し、今まで学習してきた知識のブラッシュアップを図ります。国家試験特有の問題の解き方なども示しながら、国家試験全員合格を目指します。