医療福祉経営学科 カリキュラム Department of Health and Welfare Services Management

1・2年次で医療・福祉・経営・情報などの基礎を学ぶと共に、2年次から学外実習を行います。それにより、理論の裏付けのある実践力を養います。また、中小企業診断士や医業経営コンサルタントなどの資格試験に結びつく科目も開講しています。

主要履修科目

経営学総論 [1年次]

経営学全般について、基礎から専⾨科⽬へステップアップするための基本内容を習得していきます。どのような組織体においても必要不可⽋であるマネジメントは何かについて、経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報を活⽤し、組織効率を最⼤化していくうえで重要となる基本的理論を学んでいきます。さらに、経営に関する諸事象を理論的に把握し、改善の⽅向性を⾒出し提案できるようになることを⽬指しています。

医療福祉マネジメント各論A [2年次]

少⼦⾼齢化に伴い医療福祉提供体制にも改⾰が求められています。このような変改に対応するため、医療福祉組織においてはサービスの質の向上と効率的で安全な経営とともに患者・利⽤者の視点に⽴った医療福祉が求められています。そこで本講義では、医療環境の変化や医療の質、安全等について概説し、サービス提供におけるプロジェクトマネジメントのあり⽅等について考えていきます。

医療法人会計論 [3年次]

医療サービス提供施設としての病院における会計システムを理解し、さまざまな会計資料(財務諸表)作成のための理論を学びます。それらの会計情報は、病院を取り巻く多くの利害関係者が経営的意思決定を行ううえで有用な情報であり、経営管理を行うためには必須のものです。

福祉関係法規 [2年次]

医療福祉マネジメントを担う専門家として、社会福祉の法制度や現状を理解することが必要です。そこで、本講では、わが国の社会福祉制度について総論とも言うべき基本的な概念を理解したうえで、児童福祉法や老人福祉法など福祉六法をはじめとした個別の法制度を体系的に把握します。加えて、講義中社会福祉の諸問題を取り上げ、皆さんとともにどのような解決策があるか考えていきます。

医療福祉経済学 [3年次]

医療福祉サービスの経済活動的側⾯を認識したうえで、少⼦⾼齢社会における医療保険制度の抱える課題を学ぶと同時に医療市場も含めた今後のあり⽅を考えます。加えて、医療機関をとりまく経済環境を学びます。

医療福祉施設運営論 [3年次]

一般に広義の非営利組織体には、社団・財団法人、社会福祉法人、学校法人など、政府の許認可のもとで運営されるものや、自立的に活動する民間非営利団体など多数が存在し、その組織運営には、一般のマネジメントと異なった効率的な組織運営が望まれます。本講義では非営利組織体に対する理解を深め、運営の方法について学びます。

学外実習Ⅰ・Ⅱ [2~3年次]

学外実習Ⅰでは、川崎医科大学附属病院および川崎医科大学総合医療センターの医事課や外来センターなどで4週間にわたって、病院の組織や患者サービスなどの実務を学びます。また、学外実習Ⅱでは、医療機関における地域連携や福祉施設の組織や利用者サービス、あるいは官 公庁や外国の医療福祉政策、経営コンサルティング会社や医療機器販売会社、医薬品販売会社など医療福祉関連企業で、医療や福祉と経営の関連を学びます。

学外実習Ⅱ(デンマーク医療福祉研修) [3年次]

世界一幸福な国と言われているデンマークの社会福祉、医療、教育などをデンマーク独特の教育制度である国民高等学校(日欧文化交流学院)を拠点にして学びます。さまざまな施設への訪問研修や現地の人々との交流を体験し、デンマークの民主主義や歴史、日本との比較文化論も学びます。