キャリア形成支援Career formation support

本学の就職支援センターでは、従来の「就職支援」に加え、学生一人ひとりが、望ましい職業観・勤労観および職業に関する知識や技能を身に付け、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する力を育めるよう、各学科との協力体制のもと、「キャリア形成支援」に取り組んでいます。さらに、学生自身が自らのキャリアビジョンを定め、その目標達成に向けたキャリアプログラムを構築し、達成に至るまでの指導・援助が受けられる体制も整備しています。

キャリアとは

キャリアとは「自分らしい生き方」を見つけること

キャリアとは、資格や職業と関連した経験だけを意味するのではなく、社会的活動、地域貢献活動、ボランティア活動など、職業に限らず幅広い意味を持ちます。すなわち、仕事、コミュニティ、家族、友達など複合的な視点で捉えます。また、組織の一員として、自分の能力を最大限に発揮し、自分自身の人生を生きていく「自分らしい生き方」とは何かを意味します。そして「自分らしい生き方」を知るために、どのような専門知識、実践経験、技術を身に付ければよいかを考え、実行することが「キャリアデザイン」です。

キャリア教育の定義

「学生一人ひとりに、望ましい職業観・勤労観および職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育」です。

学年別キャリア形成

  • 「卒業までにどういうことを達成するか」考える

  • 「社会に関心」を持ち「学びのスキル」を身に付ける!

  • 「自分を知る」「社会を知る」「社会で求められる力を知る」

  • 「人生最大の選択」「自分の人生は自分で意志決定する!

1年次生

「卒業までに何にどこまで取り組むべきか」を考える

大学の4年間は、あっという間に過ぎ、やがて卒業の時期を迎えます。この現実を踏まえた場合、新入生にとって一番大事な心構えとは何でしょうか。それは「大学生活をいかに戦略的に過ごすか」という4年間を見据えた明確な計画を立てることです。「卒業時には自分はこういう人間になっていたい」というしっかりとした目標をもつことができれば、大学生活の中身は自然とその方向を向いたものになり充実してきます。大学に入学したことで安心し、安穏とした日々を過ごしていると、時間だけが無為に過ぎ去って行き、達成感のないまま卒業を迎えることになってしまいます。授業はもちろん、課外活動、社会体験など、初めてのことにも積極的に挑戦することが大事です。高校時代のような束縛や規制から解放され、大学生だからこそできる経験に果敢に挑んでください。それらが、必ず4年後の「人生を支える職(職場)」を見つける強力な武器となります。

2年次生

「社会に関心」を持ち「学びのスキル」を身に付ける

2年次生では、自分をしっかり理解し、将来を見据えて、自分自身の発見と、自分の生きがいを見定めていくことが大切な時期となります。

専門の授業はもちろん、サークル活動、ボランティア活動、社会貢献活動、アルバイトなど組織の一員として活動する場を積極的にもつことが大切です。組織の中で生じる人間関係や自分の能力の限界を感じる体験は、自らを磨き「自分らしい生き方」を見つける最高の機会となります。同時に就職活動における自己アピールの効果的な材料となります。

3年次生

「自分」を知る、「社会」を知る、「社会で求められる力」を知る

大学入学がゴールで無かったように、就職することも決してゴールではありませんが「人生最大の選択」であることは間違いありません。「働くこととはどういうことか」、「自分はいったい何がしたいのか、何ができるのか」など、この時期によく考えておくことが必要です。学科によっては国家試験に受かることで職種が決まるところもあります。そういった場合でも、就業先の規模や地域、 勤務形態、職場環境などをしっかり研究し、自分の能力や感性などとの適合性も考えておくことが大切です。離職の要因として、自らが主体的に職業(職場)を選択していないことが挙げられます。 そのため「自分の興味・関心」「自分の資質・能力」「自分の価値観」を切り口にして学科における実習は もちろん 、3 年次生対象の就職支援センターが毎月開催する「学内就職サポートプログラム」や自治体・各企業が実施するインターンシップなどに積極的に参加して体験を増やし、職業(職場)選択の最終決定に近づいて行ってください。

4年次生

「人生最大の選択」を自分の意志で決定する

世の中には数えきれないほどの職種(職場)があり、その中から自分にあったものを探すことは 大変な作業です。選択の条件として「やりがい」や「生きがい」は必須です。さらに、仕事の充実のためには「目的」と「目標」を明確にもつことが重要となります。そのためには、早い時期から時間を見つけて、病院・福祉施設・企業等の様々な説明会に足を運び、自分に合った「仕事探しの旅」に出かけることです。人事担当者やそこで働いている方々から「生の声」を実際に聞き、コミュニケーションを持つ中で自分の果たすべき役割(その職場で何をしたいのか、何ができるのか)が明確になり、自分の仕事に近づいていくことができると思います。専門分野の学業に加えて、説明会に参加するなどの体験を積むことで職業(職場)選択に向けての「不安」が「自信」につながっていくと思います。

大学は「教わる」だけの受動的な場ではなく、学生自身が能動的に「学ぶ場」です。自分で行動を起こさないと何も始まりません。就職活動を始めるのに早すぎるということはありません。早目に学科の先生はもちろん就職支援センターに相談に来てください。学生の皆さんの積極的な行動を期待しています。