A
学生時代に最も力を入れたことは家でもできる教材制作です。大学1年次生のとき、コロナ禍で外出できなかった際に今後の保育に生かせることをやってみようと思い、手袋シアター、エプロンシアターなど職場で使用する教材制作を始めました。実際にでき上がった人形などを実習で使用すると、子どもたちは興味をもって楽しそうに見てくれ、丁寧に気持ちを込めて作って良かった、と強く感じました。先輩保育者の方に、学生の間に取り組むべきことにはどんなことがあるか伺ったところ、教材制作に力を入れておけば働き出したときに武器になる、と教えていただいたことも後押しになりました。時間がある学生の間に教材制作にじっくり取り組み、子どもたちの反応を知ることができたことは良い経験になったと感じています。
Q就職活動を振り返って取り組んでおくとよいと思うことを教えてください。
A
時間的な余裕があるうちにボランティアに参加しておけばよかった、と少し後悔しています。私は4年次生になって勉強が忙しくなってから面接対策のためにと焦って始めたため、授業、就活、ボランティアと並立することが大変でした。4年間を通して取り組むべきことを整理し、早い段階から積極的に経験することが大切だと感じています。また、日頃の授業でメモをとるよう指示が出ることがあると思いますが、指示通りメモはしっかりととっておくべきだと思います。メモをとることで教科書には書かれていない大切なことに関連付けることができ、重要なポイントはどこかについて整理しやすくなります。就活、社会人になってからもメモをしっかりとることは必要な習慣だと思うので、日頃から意識すると良いと思います。
Q就職先を決定するときに決め手となったポイントを教えてください。
A
生まれ育った岡山市で保育者として働くことが子どものころからの夢でした。また、岡山市の公立園で保育・幼稚園実習を経験させていただいた際、保育者の方々が暖かく子ども一人ひとりと向き合っている姿が印象に残りました。このような保育者の方と共に、子どもたちの健やかな成長を見守りたいという気持ちがより一層強くなり、岡山市の職員を選択しました。
Q就職支援センターをどのように利用していましたか。
A
SPIや保育専門の問題集を借りるために利用していました。就職支援センターには図書館よりも多くの問題集が揃っています。私はそのことを知らず、4月ごろから図書館でそのときに借りられる問題集を借りて勉強していました。試験の2か月前ぐらいに就職支援センターの問題集が充実していることに気付いたため、そこからは就職支援センターで借りて勉強するようにしました。問題集の年度も新しく、様々な種類の問題集があるため、自分に合ったものを見つけることができると思います。もう少し早く気付いていれば有効活用できたと感じているので、皆さんにはぜひ利用していただきたいと思います。
Q社会人になって取り組みたいこと(キャリアビジョン)を教えてください。
A
明るく元気に子どもたちと接し、子どもの些細な変化に気付き、気持ちに寄り添うことで、子どもと保護者に信頼される保育者になりたいと考えています。実習を通して子どもの笑顔や成長を間近で見守ることができること、共に喜び合えることの素晴らしさを実感しました。小さな成長や進歩を見逃さず、子ども達が自分に自信がもてるような支援ができる保育者を目指します。
Q後輩に向けてアドバイスをお願いします。
A
面接では、学生生活で最も力を入れたことや、実習でのできごとを聞かれることが多いので、振り返ったとき頑張ったと自信をもって言えるよう、多くのことに挑戦することが大切です。実習では失敗して落ち込むこともあると思いますが、そこからの学びは大きく、必ず後の自分にとってプラスとなるので、前を向いて頑張ってほしいです。大学生活は想像以上に早く、一瞬で過ぎてしまいます。大学生でしかできないことをたくさん経験して、どうか悔いのない4年間を過ごしてください。就職活動は苦しいこともありますが、共に頑張っている友人や、いつでも相談に乗ってくださる先生方が側にいます。一人で抱え込まずに頑張ってください。応援しています。