本学科では、多くの開設科目を設けています(110科目)。多くの開設科目の中から学生自身が選択しやすいように「履修モデル」を示しています。これらの「履修モデル」は、学生自身がその内容を理解しやすいように「○○コース」と命名しています(各コース名は、将来の職種・職域と関係資格に結びつけた名前を付けています)。以下の「履修モデル」に基づいた4つのコースを設定しています。
いずれかのコースを選択することにより、目的意識を持って学習することができます。
社会福祉士コース | 社会福祉施設・機関のソーシャルワーカーを目指す学生 |
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精神保健福祉士コース | 精神保健福祉領域のソーシャルワーカー(PSW)を目指す学生 |
医療ソーシャルワーカーコース | 保健医療機関の医療ソーシャルワーカー(MSW)を目指す学生 |
教員養成コース | 高等学校の「福祉」の教員を目指す学生 特別支援学校の教員(知的障害・聴覚障害者に関する教育の領域)を目指す学生 |
共通する進路先として、公務員、一般企業、大学院等があります。
対人援助の特性と意義に関する理解を基盤として、ソーシャルワークというアプローチについての基本的理解を目指します。そして、「自己」や「他者」をみつめる視点を深めていくことにより、専門職としての視点を養います。また、資格制度の概要を学び、ソーシャルワークの専門性を考える基礎を学びます。それによってソーシャルワークの展開についての知識を身につけていくことを目指します。
日本と諸外国の社会福祉の展開について政治、経済、文化、社会的背景等に関連付けて社会福祉全般の基礎的知識を習得します。そして「社会福祉とは何か」その意味について考察しながら、社会福祉の近年の動向や課題について学びます。
精神障害者の置かれている状況を踏まえ、精神障害者の相談援助がどのように法律で決められているのかを学びます。また、精神障害者の支援で利用できる施設、団体、関連機関等についても学びます。
精神障害者の生活支援の意義と特徴について学びます。地域生活で重要となる住まいと就労に関する制度・施策と相談援助活動について学びます。また、行政機関や障害者福祉施設等における精神保健福祉士の相談援助活動について理解することを目指します。
保健・医療分野におけるソーシャルワークについて学びます。疾病や障害が生活に与える影響を把握し、患者や家族の心理に配慮し、そして社会とのかかわりの中で、どのように問題をとらえて援助していけば良いのかをさぐっていきます。
現場実習は、大学で学んだ理論や技術を現場での実践的学習を通して身につける場です。実習は通常3年次の夏季、社会福祉施設・機関において約一か月間行います。その準備として実習の心構え、実習先の選定、実習計画の策定、事前学習、打合せの方法など、2年次から準備科目(実習指導)が始まります。
ノーマライゼーション、地域自立生活権保障、ソーシャルインクルージョンといった理念を実現するためには、住民・当事者参加と公私協働(パートナーシップ)が欠かせません。地域福祉論では、それらのあり方・推進方策・推進機関等について学びます。