充実した教育環境で即戦力となる救急救命士を養成します。
隣接する川崎医科大学附属病院は、県内で初めての「救命救急センター」として開設され、日本で初めてドクターヘリの正式運航を始めた施設です。川崎医科大学総合医療センターとともに救急医療に力を入れてきた実績があります。この2病院に加え、岡山県内で救急患者の救急車搬入数が多い三次・二次救急の指定を受けている病院での実習を予定しています。少人数でしっかりと実習が行えます。
救急救命士に必要な科目のほかにも、救急救命士としての礎になる「医学」、「健康学」、「体育学」の3つの学からなる「健康体育学」についても学びます。
約30年間の医師としての臨床経験、また20年以上にわたって地域消防と連携しながら救急医療に携わってきた経験を基に、現場で必要な医学的知識や病院前救護に必要な技術を習得できるように、また地域の医療機関と正確でスムーズな情報共有ができるコミュニケーション能力が習得できるように教育的な支援をしていきます。学校での教育の他にも、心肺蘇生法や外傷の病院前救護、災害対応の講習会(ICLS、JPTEC、MCLSなど)への参加をすることで自己研鑽を積んでいただきたいと考えています。社会に出てからその組織において十分な力を発揮し、後輩への指導もできるようになっていく素地を築いていただきたいと思います。
救急救命士は、緊急時に迅速に現場へ駆け付ける力強い医療人であるとともに、常に傷病者や家族の気持ちに寄り添い、時として行政支援につなげて人助けを行うなどの福祉人的な一面も持つ、とてもやりがいのある資格です。救急救命士養成コースの実習では、即戦力となる救急救命士を目指して、市民応急手当レベルから救急救命士実践レベルまで段階的に学びます。あなたの夢の実現のため、2名の救急医と救急救命士である私が卒業まで楽しく厳しくサポートします。
健康体育学科では、これまで多くの卒業生が消防士として就職しています。さらに、就職先の消防機関で救急現場活動の経験を積み、その後、救急救命士養成所で6ヶ月の講習を受け、救急救命士国家資格を取得したのちに救急救命士として救急現場で活躍している卒業生も多くいます。
83名・・過去11年間の消防士としての就職先実績
倉敷市消防局16名、岡山市消防局13名、瀬戸内市消防本部5名、広島市消防局5名、総社市消防本部4名、玉野市消防本部4名、笠岡地区消防組合消防本部4名(人数は2010年度卒業生以降の実績数)
津山圏域消防組合消防本部、新見市消防本部、赤磐市消防本部、高梁市消防本部、井原地区消防組合消防本部、東備消防組合消防本部、福山地区消防組合消防局、尾道市消防局、三原市消防本部、呉市消防局、備北地区消防組合消防本部、安芸高田市消防本部、高松市消防局、江田島市消防本部、大川広域消防本部、松江市消防本部、姫路市消防局、板野東部消防組合消防本部、徳島中央広域連合消防本部、松山市消防局、東京消防庁等
消防士としての就職実績(年度別)
救急救命士として活躍する学科卒業生(高規格救急車内での気管挿管訓練の様子)
学内で開催される就職セミナーなどでは、卒業生から救急現場の業務内容や就職試験対策などについての情報をもらうことができます。実際にこのセミナーをきっかけに、救急救命士を目指した卒業生もいます。健康体育学科では、横のつながりはもちろん、先輩や卒業生など縦のつながりがあり、就職に向けて大きな力となっています。
救急救命士として活躍する学科卒業生(左)、消防士として活躍中で救急救命士取得を目指す学科卒業生(右)
消防職員の主な仕事は、消火活動、救急活動、救助活動の3つです。私は、救急救命士として救急活動を 行っています。救命救急士は、救急車に同乗し、病院までの搬送中に心肺停止などの緊急事態が起こった ときに、メディカルコントロールの下、医師の指示で救急救命の処置を行う仕事です。
私が救急救命士を目指した理由は、2つあります。ひとつは、救急活動は消防業務のなかでも女性が活躍できる場面が多く、かつニーズが高いことです。婦人科・産婦人科系の出動要請の際には「女性の救急救命士さんで安心しました。」という言葉を掛けていただいたこともありました。
もうひとつは、大学生の頃、救急救命士として活躍している健康体育学科卒業生の仕事ぶりに大きな刺激を受けたことです。先輩との出会いを機に、医学領域の科目を懸命に学んだことを記憶しています。
先輩への憧れから、消防本部に入職6年後に、私は救急救命士になりました。現在は、新見市消防署で、救急隊隊長として救急活動をしています。救急搬送の原因は、心肺停止などを含む急病、転倒によるケガなどの一般負傷、交通事故などさまざまです。救急隊員と協力して傷病者の容体が悪化しないように観察し適切な処置を施すことを心掛けています。そして、常に傷病者に寄り添える救急救命士でありたいとの思いを胸に、日々の救急活動を行っています。
(2010年度卒業生:新見市消防本部 橋本真実)
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