「国内外の文献のクリティーク」「研究の意義と研究の倫理」「研究手法」の項目を取り上げ、保健看護学をさらに発展させていく研究方法論を学修する。
看護理論開発の歴史を概観して、保健看護理論の分析と評価方法を理解する。主要理論について構成概念と特徴を理解した上で科学的看護サービスを提供するための活用方法と成果について探求する。
キャンサーサバイバーシップの概念から、臨床経過および発達段階においてさまざまな状況におかれる患者の特徴を理解する。さらにがんの手術療法・薬物療法・放射線療法・免疫療法を受けることで生じる諸問題に対し、患者のQOLが向上する包括的な看護について探求する。またがん看護を実践するにあたり活用できる看護介入モデルについて学修し、一貫性かつ根拠ある看護が展開できる能力を身につける。
クリティカルケア看護の基盤となる理論から、衝撃的な体験や持続するストレスに際しての人間の反応や立ち直りの過程を学び、適応や回復を促す専門的な看護援助について探求する。
女性のライフサイクル各期の身体的・心理的・社会的な特徴や変化とリプロダクティブヘルスに関連した健康を支援する方法について理解する。また、女性がおかれている社会状況やジェンダーにまつわる健康など、ダイバーシティを尊重した社会、健康を支える必要性について考察する。
看護職者は保健・医療・福祉制度の中で看護実践する。保健・医療福祉政策および看護政策の現状と、 看護を規定する保健・医療・福祉制度の根拠となる関係法規と政策の形成過程を理解する。看護政策の動向と看護専門職が目指す政策について考察する。
日本の高齢化を踏まえ、高齢者のwell-beingの発展を目指した、次世代研究者の育成を行う。高齢者看護方法の確立に向けた研究について具体的に指導を行う。とくに、博士論文を作成するために必要な倫理と研究開発に必要な手法の修得および論文作成の手法を学び、研究能力を発展させる。
女性と子どもの健康は社会文化的な影響を多大に受ける。女性、母子、その家族を援助の対象とし、その背景にある社会・環境・文化に関する既存の理論や概念について理解を深め、援助のあり方について探究する力を養う。