視能療法学科 カリキュラム Department of Orthoptics

本学科では、視覚障害の検査や症状の分析を正しく行うための知識と技能を身につけ、患者さんに寄り添い、不安を和らげることのできる視能訓練士をめざします。そのために必要な専門科目と臨床力を養う臨床実習を適切に配置することにより、視覚機能の病態や病状を科学的に分析し、視覚機能の評価を行う能力とリハビリテーションの理念を備えた視能訓練士を養成します。

主要履修科目

視覚生理学 [1年次]

外界像は網膜で光から電気信号に変換され、色々な情報処理がなされます。脳では、3次元空間が組立てられ、高次の認識がなされます。それらの仕組みについて学びます。

視能検査学Ⅰ・Ⅱ [2年次]

視能検査学では、視機能を評価する為に必要な検査とその評価について学びます。最新の検査機器を使って、視力、屈折、視野、両眼視機能、眼球運動などの多くの検査法に精通します。

基礎視能学実習 [2年次]

視覚の成り立ちや日常意義について考えます。基礎視能学の講義で学んだ内容を検証しながら、臨地実習にむけてのさまざまなシミュレーション実習を行います。

臨床視能学Ⅰ・Ⅱ [3年次]

視能学の原理や方法、その適用について基礎的な知識を学びます。各種の病態を理解し、視能学を展開できるための能力を養います。

臨床視能学実習Ⅰ・Ⅱ [3年次]

臨床視能学の講義と平行して行われる実習授業です。臨床モデルに基づき、鑑別診断や医療面接の方法などを具体的に学びます。また、実習の成果は客観的臨床能力試験(OSCE)を行い、着実に臨床能力を高められるようフィードバックされます。

卒業研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ [3・4年次]

卒業研究は3年次、4年次を通した2年間の演習です。3年次の初めに、各指導教員より示されたテーマの中から、興味があるものを選び研究します。
演習は少人数で、科学的思考を学び、4年次秋に卒業研究発表と論文を作成します。研究活動を通じた種々の出会いは豊かな人間性も培います。