基礎ゼミナールでは、⼦ども医療福祉学科4年間で学ぶ学習内容全体と取得できる資格・免許(精神保健福祉⼠国家試験受験資格・保育⼠資格・幼稚園教諭⼀種免許状等)との関係を俯瞰するとともに、各担当教員が各領域の学習内容を概説します。その中にグループ学習も導⼊します。
⼩児科学では、医学⼀般を基礎として、⼩児科病棟や⼦どもと関係する施設で出会う基本的な⼩児疾患について学習する。⼩児によくみられる疾患について基本的な病態を知り、看護師や医師とのチーム医療の中で、医療専⾨の⼦どもの援助者ができる役割を勉強します。なお、医学に関する科⽬としては、このほかに、精神医学、救急処置法などがあります。
保育の⼼理学では、発達⼼理学の知識を基に、⼦どもの⼼⾝の発達を、保育現場でのケアの実践を視野に⼊れてさらに詳しく学びます。⼦どもの発達に関わる⼼理学の基礎を習得し、⼦どもへの理解を深めます。さらに、⽣涯発達の観点から発達のプロセスや初期経験の重要性について理解し、演習を交えながら保育との関連も考察します。
⼦ども医療福祉総論では、まず医療福祉の基礎概念である、医療と福祉の統合・ソーシャルインクルージョン・エンパワーメント・アドボカシー・ライフコースといった医療福祉の基礎概念について学びます。そのうえで⼦どもに焦点を当てて、病気の⼦どもや保育、発達障害児の援助にあたって、これらの基礎概念がどのように⽣かされているか理解を深めていきます。
小児ケア実習では、小児病棟・病児保育室等において、医療的治療やケアの必要な子どもに対する支援の実際について学びます。実習での経験の記録や指導担当者からの指導等を通して、病児に対する医療及び支援の実情に関する理解を深め、病児(回復期を含む)等に対して保育を行う際の基盤を培います。
発達障害児のケアと発達支援実習では、幼児教育及び地域の課題でもある保育の質の向上を目指し、地域(岡山市、倉敷市等)の保育者と協力しながら実際に保育所等で生活する子どもの支援を実施します。実習を通じて、発達障害のある子どもに必要な支援を体験的に学び、計画・実施・評価・改善を繰り返す中で、一人一人の子どもに応じた保育に必要となる知識や技術の獲得を目指します。