感覚矯正学専攻(修士課程・博士後期課程) Master's Program in Sensory Science・Doctoral Program in Sensory Science

教育理念

人間が生活していく上で最も基本的な視覚、聴覚、言語及び摂食嚥下の機能に対し、より高度なレベルでそれらの機能低下や器質的障害に対処できる専門的人材の育成を目指す。

目的

修士課程

感覚矯正学専攻修士課程は、視覚、聴覚、言語及び嚥下機能の低下及び器質的障害についての高度な理論及び訓練法等の技術を有する人材の養成を目的とする。

博士後期課程

感覚矯正学専攻博士後期課程は、視覚、聴覚、言語及び嚥下機能の低下及び器質的障害について理論及び改善技術について高度な研究能力を有する人材の養成を目的とする。

教育目標

修士課程

  • 1. 視覚、言語、聴覚、摂食及び嚥下障害の病態の一つに注目し科学的解明を図る。
  • 2. 臨床での実践的スキルの獲得を図る。
  • 3. 国際的活動ができる人材を目指す。

博士後期課程

  • 1. 視覚、言語、聴覚、摂食及び嚥下障害の病態の一つに注目し科学的解明を図る。
  • 2. 高度専門的職業人としての知識と技術の習得を図る。
  • 3. 領域での国内外での活躍が期待できる研究者を目指す。
  • 4. ティーチング・アシスタントとして教育及び実習の補助を行い、教育者としての素養を身につける。

修了後の進路

高いニーズと将来性のある分野

感覚矯正学専攻としては、修士課程(前期2年)においては基礎感覚矯正学、視能矯正学研究及び言語聴覚学研究が行われます。博士課程(後期3年)では視能矯正学研究と言語聴覚学研究に加え感覚高次脳機能学研究が導入されています。本専攻では学部での卒業研究(ゼミナール)をさらに深めるとか社会人入学して新たな研究を行うなど、研究のテーマや形態は自由です。しかし、いずれの専攻も感覚障害を個々の器官の障害のみならず高次脳機能との関連を考えて解析することに特色があります。
科学的に問題解決する高い能力を持って社会で活躍できる人材の輩出が本研究科の使命ですが、各専攻とも国内では最初の大学院として設立され、修士(前期2年)及び博士(後期3年)を取得後の進路は極めて広く、特に、視能訓練士及び言語聴覚士の養成学校の教員不足に対する就職要請は極めて多い状況です。

3つのポリシー

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

感覚矯正学専攻では、本学大学院及び本研究科の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、感覚矯正学の分野における指導的人材を育成するという目的を達成するために、以下の学習成果を獲得した者に学位(感覚矯正学)を授与する。

修士課程においては、所定の単位を修得し、かつ修士の学位論文の審査に合格し、以下の知識・技能を身につけた学生に対して修了を認定し、修士(感覚矯正学)の学位を授与する。

  1. 感覚矯正学分野の理論と実践についての深い知識、優れた技能及び高い倫理観を備え、医療福祉現場のリーダーとしての問題解決能力を有している。
  2. 感覚矯正学分野の研究を遂行するために情報収集能力、プレゼンテーション能力及び課題分析能力を備えている。

博士後期課程においては、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、かつ博士の学位論文の審査及び最終試験に合格し、以下の知識・技能を身につけた学生に対して修了を認定し、博士(感覚矯正学)の学位を授与する。

  1. 感覚矯正学分野について、研究者として自立して研究活動を行い、あるいは専門的業務に従事するのに必要な高度な研究能力及び倫理観を備えている。
  2. 感覚矯正学分野での高度専門職としての技能及びその基礎となる学識を有している。
  3. 教育者としての高い意識を有し、授業の実施方法や教材の作成方法などの教育方法を修得している。

教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

感覚矯正学専攻では、本学大学院及び本研究科の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえ、感覚矯正学の分野における指導的人材を育成するという方針に基づいて、視覚、言語聴覚及び摂食嚥下障がいの基礎と臨床に関する科目を配置し、高度な専門性と実践力に重点を置いた教育課程(カリキュラム)を以下のとおり編成し、実施している。

  1. 修士課程においては、学部・学科における教育を基礎として、感覚矯正学分野に関する深い学識、高度の専門性を要する技能及び高い倫理観を修めることができる教育課程を編成する。
  2. 博士後期課程においては、修士課程で養った高度な専門的学識及び技能をもとに、専門分野に関して自立して研究活動を行い、あるいは専門的業務に従事する能力を養うことができる教育課程を編成する。
  3. 研究指導の過程において専門分野の研究プロジェクトに参加させ、プロジェクトの企画能力・管理運営能力を高める。

入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

感覚矯正学専攻では、本学大学院及び本研究科の入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を踏まえ、視覚、言語聴覚及び摂食嚥下障がいの臨床に関わる指導的人材を育成するという目的を達成するために、以下の学生を入学者として求めている。

  1. 修士課程においては、学士課程で養った十分な基礎能力をもとに、感覚矯正学分野の理論と実践についての深い知識と優れた技能を修得する意欲のある人
  2. 博士後期課程においては、修士課程で養った感覚矯正学分野における高度な知識及び技能をもとに、専攻分野について自立して研究活動を行い、あるいは専門的業務に従事する意欲のある人