人間が生活していく上で最も基本的な視覚、聴覚、言語及び摂食嚥下の機能に対し、より高度なレベルでそれらの機能低下や器質的障害に対処できる専門的人材の育成を目指す。
感覚矯正学専攻修士課程は、視覚、聴覚、言語及び嚥下機能の低下及び器質的障害についての高度な理論及び訓練法等の技術を有する人材の養成を目的とする。
感覚矯正学専攻博士後期課程は、視覚、聴覚、言語及び嚥下機能の低下及び器質的障害について理論及び改善技術について高度な研究能力を有する人材の養成を目的とする。
感覚矯正学専攻としては、修士課程(前期2年)においては基礎感覚矯正学、視能矯正学研究及び言語聴覚学研究が行われます。博士課程(後期3年)では視能矯正学研究と言語聴覚学研究に加え感覚高次脳機能学研究が導入されています。本専攻では学部での卒業研究(ゼミナール)をさらに深めるとか社会人入学して新たな研究を行うなど、研究のテーマや形態は自由です。しかし、いずれの専攻も感覚障害を個々の器官の障害のみならず高次脳機能との関連を考えて解析することに特色があります。
科学的に問題解決する高い能力を持って社会で活躍できる人材の輩出が本研究科の使命ですが、各専攻とも国内では最初の大学院として設立され、修士(前期2年)及び博士(後期3年)を取得後の進路は極めて広く、特に、視能訓練士及び言語聴覚士の養成学校の教員不足に対する就職要請は極めて多い状況です。