川崎医療福祉大学
医療技術学部 臨床栄養学科 講師青木 孝文さん(健康科学専攻 2021年修了)
大学院に入学したきっかけは、「わくわくする(研究することを学ぶ)」ためだったように思います。大学院入学前は、病院管理栄養士として数年経験した後、本学の助教として着任しました。「教育と研究」にわくわくするものを感じていたのだと思います。一方で、それまで集団の中の1人として社会と接していましたが、大学では、学生を指導し、そして新たな知見を研究する立場、すなわち個としての存在感が増していました。わくわくするには自分としてハードルが高かったのだと思います。知識の深みとその面白さを求め、そして研究者になるために、学科長や学科などのご支援やご配慮もいただけ、社会人として大学院に進学させていただきました。
全くの異分野に飛び込み、経験したことのないような実験や、海外での研究発表、何よりも「研究する」ということを手取り足取り教えていただきました。酸いも甘いも、かけがえのない経験をさせて頂けたことを、関わった先生方に感謝しています。
「一喜一憂せずに、自身の研究を、得られた結果を大事にする。そして、得られた知見を次につなげる。」
わくわくする知見に刺激を受けて、自分で考えて、実験して、結果を出す。通常の生活では得られない刺激的な毎日です。日進月歩の科学論文の驚くべき知見の面白さ、結果が得られないつらさ、逆に結果が得られた時の嬉しさなどなど、ぜひ味わってほしいです(思わず一喜一憂しています)。
わくわくする研究者になってみませんか?
管理栄養士、栄養教諭専修免許
川崎医療福祉大学
医療技術学部 健康体育学科 講師中尾 有子さん(健康科学専攻 2006年修了)
私は、修士・博士課程の6年間、大学院生活を送らせていただきました。修士課程修了の後、進学を選択した背景の一つは、素朴な疑問を追求し、調べ、組み立てていくことの面白さを教わったことがあります。大きな受け皿の中で自由に考え、挑戦させていただく環境に身を置けたと感じます。
もう一つは、先生や先輩が研究と教育を楽しんでおられる姿を間近で見てきたことです。在学中はTA(ティーチングアシスタント)として、講義や実習に携わりました。先生方の学生への教育的眼差しを間近で見ながら、表舞台と裏部隊を学べたことは大変有意義でした。そのような存在にこれからなっていけるのか、微力すぎる身に殻に閉じこもりたくなる日もありますが、ここでの経験、同期の仲間や先輩方が大きな支えとなっています。
大学院時代を思い起こしてみると、先生方から「あきらめるな」という信念を受け継いでいると感じています。「活躍中の博士課程修了生」というより「生き残っている」という表現が相応しいかもしれません。これもまた「あきらめるな」の精神です。人、研究、教育、全ての出会いが今の糧になっています。
中学・高校教員免許(保健体育・専修)、養護教諭免許(一種)