医療秘書学科 Department of Medical Secretarial Arts

2026年4月から医療秘書学科は「医療コミュニケーション学科」に名称変更を行います。(届出中)

医療秘書学科Department of Medical Secretarial Arts

医師の診療・研究・教育・経営活動を補佐し、医療チームをサポートして、医療サービスの円滑化を図る高度な専門知識・技能を備えた医療秘書を育成します。

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学びの特色

豊富な医療知識と段取り力を持つ医療秘書を育成。

医療秘書には医療チームが最高の力を発揮できるように、段取りや気配りをする力が求められます。高度な情報処理能力・プロジェクトマネジメント手法を習得した医療秘書を目指します。

充実したサポート体制により、複数の資格取得が可能。

幅広い資格取得を支援する体制を整えています。中でも、秘書検定、医療事務管理士技能認定試験、診療情報管理士などでは全員合格を目指してサポートを行っています。

川崎学園とのネットワークを生かした知識と実務の融合。

川崎医科大学や附属病院等と連携して、最新の知識と実務を融合させた教育を提供。学外実習では、医師の仕事や患者さんへの理解を深め、チーム医療での役割を認識します。

4年間の学び

医療秘書にふさわしい心構え、立居振舞、気配り、段取り、即座に対応できる実践力を持つ医療現場のマネジャーを目指します。

1年次生

医療福祉、医療秘書についての心構えや行為行動の基礎を学ぶ。
オフィススタディ

医師をサポートする医療秘書に必要な基礎力として、オフィスマナー、応対業務やスケジュール管理、慶弔業務など幅広く学びます。

ビジネス・コミュニケーション演習(英語)Ⅰ

医療機関を訪れる外国人患者さんに対し、異文化や多様性を考慮した受付や対応ができるコミュニケーション戦略を学びます。

医療秘書機能演習

医療秘書業務について、ロールプレイ等で演習。これからの医療秘書に必要な実践的な技能を身に付けることができます。

2年次生

医学、医療の専門科目を学び、学外実習に向けて準備する。
臨床医学A

臨床現場の最前線で活躍する大学病院の医師から、臓器別に各疾患の概要、診断、検査、治療法などについて学びます。

診療報酬事務論

医療保険制度のしくみ、診療報酬制度や診療報酬請求事務に関する知識や技能を修得し、医療マネジメントの基礎を学びます。

病院情報システム演習

病院情報の流れを理解し、医療現場で実際に使用されている電子カルテシステムで操作方法を学び、代行入力の演習を行います。

3年次生

学外実習を通して実践力を磨き、医療秘書としての基盤を固める。
学外実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

医療機関の業務を理解するために、学外実習では川崎学園内の大学病院で9週間実習し、医療の本質やチーム医療の実態を学びます。

医療組織論

現場のマネジャーに必要な国際プロジェクトマネジメント標準のうち、作業分解、コミュニケーションマネジメント等を学びます。

診療情報管理演習Ⅱ

診療情報管理士認定試験の専門対策講義。日本病院会の教育問題集から集中的に学習をすすめ、合格レベル到達を目指します。

4年次生

上位資格の取得を目指しながら、卒業研究で課題解決力を養う。
診療報酬事務演習Ⅱ

診療報酬請求に必要な公費負担医療、労災・自賠責保険、総括について学びます。また介護保険の仕組みや請求についても学びます。

異文化コミュニケーション論

異文化に関するテーマを介し、英語でディスカッションを行いながら文化の多様性やコミュニケーション技能を学びます。

卒業研究Ⅰ・Ⅱ

3年間の学習成果を総括して、各自が設定したテーマにもとづき先行研究を検討。適切な方法により研究を進め、論文にまとめます。

資格・免許

取得を目指す主な資格・免許
  • 秘書検定[実務技能検定協会主催検定資格]
  • 診療情報管理士[日本病院会他4団体共同認定資格]
  • 医療事務管理士[技能認定振興協会認定資格]
  • CBS(国際秘書)検定試験[日本秘書協会認定資格]
  • 日商PC検定試験[日本商工会議所主催検定資格](文書作成・データ活用・プレゼン資料作成)

「資格・免許」の詳細はこちらをご覧ください。

就職データ

2023年度就職率

96.9%

前年度93.0%

予想される進路
  • 病院等医療機関
  • 一般企業

「就職状況」の詳細についてはこちらをご覧ください。

教育理念・目的・教育目標

教育理念

望ましい医療秘書像の構築を試み、実践的な医療秘書の実務能力の養成、並びに秘書として高い資質を有する人材を育成する。

目的

医療秘書学科は、医師の診療・研究・教育・経営活動などの業務を、段取りマネジメントの専門知識と技能で支え、医療チームが円滑に機能し、よりよい医療を提供できるようにサポートする医療秘書の育成を目的とする。

教育目標
  • 1. 医療秘書としての専門的な知識・技術の修得とともに、豊かな人間性を育む。
  • 2. 診療現場(臨床現場)で医師の右腕となる医療秘書(クリニカルセクレタリー)を養成する。
  • 3. 専門技能を訓練により修得する専門家としての習慣を、学外実習によって身につける。
  • 4. 医療の情報化・グローバル化に対応できる実践的な能力を身につける。

3つのポリシー

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

医療秘書学科では、大学及び医療福祉マネジメント学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、所定の単位を修得し、医療秘書に関連する資格を取得し、かつ以下の学習成果を獲得した者に学位を授与する。

  1. 医療秘書に求められる医学・医療の知識を持ち、医療現場や臨床研究における医師の事務業務、ヒトやモノの段取りをする知識・技能を修得し、かつ実践できる。
  2. 医療チームの一員として、組織的行動ができる。
  3. 医療秘書として機密保持とプライバシー保護の意識を持ち、責任感と品位を身につけ、他者に配慮し信頼を得ることができる。
  4. 課題解決のための知識を持ち、実行できる。
  5. 国際レベルの診療・研究の秘書業務に求められる基本的な語学力を持ち、多様性を理解している。
教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

医療秘書学科では、大学及び医療福祉マネジメント学部の教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえ、医療秘書学に関する科目を体系的に配置し、高度な専門性と実践力に重点を置いた教育課程(カリキュラム)を編成し実施している。

  1. 高い教養と専門科目を履修するために必要な基礎学力を身につけるための人間教育として基礎教育科目を配置する。
  2. 医療現場や臨床研究における医療秘書業務に要求される医学・医療の知識を修得するとともに、医療秘書に求められる種々の資格に必要な知識技能を修得するための専門科目(専門基礎科目群、医学・医療科目群、診療情報マネジメント科目群)を配置する。
  3. 医療組織の特徴を理解し、段取りや組織的行動を行うためのマネジメント力を養い、また、医療に携わる人間としての倫理観、機密保持、プライバシー保護、責任感、教養、品位を身につけるための専門科目(医療秘書学・実務科目群、学外実習)を配置する。
  4. 国際的な視点で考え行動できる基礎的知識や、語学力を修得するための専門科目(国際秘書学科目群)を配置する。
  5. 論理的思考と問題・課題解決能力を修得するための専門科目(卒業研究)を配置する。
入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

医療秘書学科では、大学及び医療福祉マネジメント学部の入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を踏まえ、医療秘書を目指す以下の学生を入学者として求めている。

  1. 人の気持ちを汲み取ることのできる人
  2. 人の意向を反映できる人
  3. チームワークを大切に考えられる人
  4. 礼儀礼節を尊重できる人
  5. 国際感覚を養いたい人

学科からのお知らせ

News&Topics

秘書技能検定「協会優秀賞(準1級、1級)」、「フォーラム優秀賞」受賞

合格者2,423名の中から成績優秀者として、本学科の1名が全国表彰されました。また、PMI日本支部主催「PMI日本フォーラム2023」のアカデミックトラック講演にて、学生5名が本学でのプロジェクトマネジメント教育での学びを学習目標達成に活用した事例を発表し、高評価をいただきました。