「保健体育科教員養成」について Department of Health and Sports Science

保健体育科教員養成の特徴

~健康教育を推進できる保健体育科教員の養成~

健康体育学科では、開学当初から保健体育科教員養成を行っています。保健体育科を構成する「保健」と「体育」の知識・技術(技能)の橋渡しができる教員の養成を目指してスタートした保健体育科教員養成は、「医学」「健康学」「体育学」の様々な学びを踏まえて、社会のニーズに対応できる保健体育科教員の養成を目指して、進化を続けています。

令和5年度 教員採用試験 合格実績

一次試験合格
25

中学校教諭(保健体育)
現役生3名
卒業生5名
高等学校教諭(保健体育)
現役生1名
卒業生2名
特別支援学校教諭
現役生10名
卒業生2名
養護教諭
現役生1名

二次試験合格
19

中学校教諭(保健体育)
現役生1名
卒業生5名
高等学校教諭(保健体育)
卒業生1名
特別支援学校教諭
現役生8名
卒業生3名
養護教諭
現役生1名

「特別支援学校教諭一種免許状」について

※2023年9月26日現在(延べ人数)

健康体育学科の教員養成は、狭き門と言われる教員採用試験への合格者を多数輩出してきました。

健康体育学科の保健体育科教員養成の教員養成の特徴は次の通りです。

1.医学・健康学に支えられた体育学の学び

健康体育学科では、子どもたちの生涯にわたる健康を守るための教育を担うことができる教員の養成を目指して、「医学」、「健康学」において科学的根拠に裏付けされた知識を学び、保健体育科教員としての専門性を深める「体育学」を学ぶことができる充実したカリキュラムを展開しています。

健康体育学科での学び

1年次から系統的な学びの保証を目指したカリキュラムを構成しています。

2年次から3年次にかけて、保健体育科教育法A、保健体育科教育法Bを中心に、教育実習、さらには学校現場での実践を見据えて学びます。少人数指導だからこそ実現する豊富な模擬授業の実践は健康体育学科の特徴です。また、健康体育学科の最大の魅力は、充実した学外実習です。

体育指導法A(遠泳)、体育指導法B(キャンプ実習)、体育指導C(スキー実習)の3実習を実践する大学は全国的にも多くありません。このように、健康体育学科では、様々な経験を通して、学校現場の健康で安全な保健体育科の授業実践を行うことができる保健体育科教員の養成を目指します。

保健体育科教員免許取得を目指す4年間
1年次
  • 体育指導法A(遠泳)
  • 体育原理
  • 健康教育学

1年次は、医学・健康学・体育学について幅広く学びます。また、「教育基礎論」、「教師論」、「教育心理学」といった教職共通科目が始まり、教育の基礎を学びます。

2年次
  • 体育指導法B(キャンプ)
  • 体育指導法C(スキー)
  • 学校保健A
  • 保健体育科教育法A
  • 体力測定法実習A

2年次は、保健体育科教員を目指す上での専門科目である保健体育科教育法Aがはじまります。1年次に引き続き、「医学」、「健康学」、「体育学」の学びを深めながら、保健体育科教員を目指すための専門性を磨きます。

3年次
  • 保健体育科教育法B
  • 保健指導法
  • 教育実習指導論

3年次は、保健体育科教育法B・保健指導法を中心に、教育実習、さらには学校現場での実践を見据えて学びます。少人数指導だからこそ実現する豊富な模擬授業の実践は健康体育学科の特徴です。

4年次
  • 保健体育科授業研究
  • 教育実習
  • 教職実践演習

4年次には教育実習に挑みます。教育実習の事前・実習中・事後には、学生一人一人に寄り添い、教育実習が卒業後の教員生活を見通す貴重な機会となるよう、学科の教員が連携して指導・支援を行います。

保健体育科教員を目指す学生の時間割例(3年次・春学期)

保健体育科教員に加えて、特別支援学校教諭、健康運動実践指導者、健康運動指導士、第一種衛生管理者の取得を目指すパターン

1限 運動処方演習実技B 特別支援教育概論 道徳教育の
理論と方法
特別活動・総合的な
学習の時間の
理論と方法
運動学実技H
(ダンス)
2限 健康運動実技A バイオメカニクス論 障害児の心理
・病理・生理
3限 環境生理学 運動学実技G
(バスケットボール)
体育指導演習
(陸上競技の指導)
保健体育科教育法A 障害児の心理
・生理・病理Ⅰ
4限 体育指導演習
(陸上競技の指導)
健康運動実技B 救急救命医学 体表解剖学
5限 障害児の心理
・生理・病理Ⅱ
障害児の心理
・病理・生理

医学科目 健康学科目 体育学科目 特別支援教育科目

2.複数の資格・免許を組み合わせて広がる活躍の場

健康体育学科では、保健体育科教員を目指す学生への中学校・高等学校教諭免許(保健体育)の取得に向けた指導・支援に加えて、一人一人が目指す「教師像」に合わせて健康運動指導士・特別支援学校教諭・養護教諭といった「プラスα」の資格取得を支援しています。

パターン① 保健体育教諭×健康運動指導士

科学的な知識に基づいて授業や部活を指導できる保体教諭を目指す

根拠に基づいた健康教育、運動指導を行うことができる保健体育科教師を目指して保健体育教諭の免許 に加えて「健康運動指導士」の資格取得を目指す。

健康運動指導士

パターン② 保健体育教諭×特別支援学校教諭

障がい特性に合わせた運動の喜びを提供できる保体教諭を目指す

学校現場で期待されている特別支援教育に貢献できる教員を目指して、保健体育教諭の免許 に加えて「特別支援学校教諭」の免許を取得する。

特別支援学校教諭

パターン③ 保健体育教諭×養護教諭

子どもたちの命と健康を守ることができる保健体育教諭を目指す

養護教諭が担う健康・安全に関する専門性を備えた保健体育科教師を目指して、保健体育教諭の免許 に加えて「養護教諭」の免許を取得する。

養護教諭

3.少人数で手厚いサポート

例年、30名から40名程度の学生が中学校・高等学校で活躍する保健体育科教員 を目指し、共に学んでいます。健康体育学科では、1人1人の目指す教師像に寄り添いながら、学科教員一丸となって手厚いサポートを行っているところも学科の魅力の一つです。

また、健康体育学科では様々な職業(保健体育科教諭・養護教諭・健康運動指導士・救急救命士など)を目指す学生が共に学ぶところも魅力の一つです。多様な仲間との出会いは、視野の広がりに繋がり、教員になってからの様々な場面で活きていきます。

  • 【教員を目指す仲間たち】

  • 【仲間とつながる実習や実技の授業】

川崎医療福祉大学だからこそ!健康体育学科のもう一つ魅力!

地域との関わり

健康体育学科では、地域の方々との交流を通して、教員としての資質を磨く機会が多くあり、地域の学校と関わる講義内容も展開されています。また、講義外でも、積極的にボランティア活動に参加する機会をサポートしています。

主な連携活動

  • 近隣の学校ボランティア
  • 社会体育施設でのボランティア
  • スポーツ大会ボランティア
  • 地域の方々への運動教室
  • 子どもたちを対象とした運動教室 他