医療技術学専攻(修士課程・博士後期課程) Master’s Program in Health Science and Technology・Doctoral Program in Health Science and Technology

主な研究活動

修士課程

3つのコースにおいて、多岐に渡る研究活動が実施されます。指導体制は、直接の指導教員だけでなく、同じコース内の他の教員によるサポートも受けられますので、多角的なアプローチで研究を進めることが可能です。また、他のコース及び他専攻の教員にも必要に応じて、アドバイスを求めることも可能で、専攻内の中間研究報告会などでの意見交換を行う機会もあります。さらに、研究成果を専門分野の学会で発表する機会もあります。

臨床工学研究

各テーマについて、臨床工学系、工学系、医学系の教員による指導体制をとっており、必要に応じて、複数の教員に指導を受けることも可能です。臨床の現場での課題に関するテーマに取り組むだけでなく、応用技術に繋がる基礎的研究から始める場合もあります。また、卒業論文のテーマをより発展させた研究を展開する場合もあります。臨床工学に関わる幅広い分野にわたる教員が配置されていますので、様々なアプローチによる研究が実施できる環境を整えています。

臨床検査学研究

新学科としての研究進捗であるが、すでに「高次生理機能解析学」では主にマウスを用いた基礎的ならびに行動学研究、「臨床化学分析学」・「組織・形態解析学」・「感染防御学」では主に臨床試料を出発点として臨床検査のあらたな領域を開拓・発展させる研究、「分子病態解析学」は生命医科学の追求、「臨床検査情報解析学」は診療過程で得られるビッグデータを扱う研究が現在展開されています。それぞれ修士論文として十分な内容を有する研究指導を行います。

診療放射線技術学研究

コースには、6つの分野があります。画像情報理工学、放射線計測管理学の分野では放射線計測技術と被ばく線量管理に関する研究を進めています。放射線画像検査学、医用画像検査学、放射線治療学、代謝・機能画像検査学の分野では、実際の検査技術、治療技術の研究と安全管理に関する研究が並行して始まっています。また、それぞれの分野で独立した研究だけではなく、分野を横断した研究にも取り組むこともでき、基礎研究から発展まで幅広く対応が可能です。

博士後期課程

各コース内で先端的な研究活動を展開します。指導は、指導教員及び副指導教員による複数人による体制をとっています。研究を深化させるため、同じコースの他分野の教員や他のコース、あるいは他専攻の教員などにも、指導を受けることや助言を求めることができます。さらに隣接する川崎医科大学の研究施設も利用できます。そして、専攻交流会や中間研究報告会、学会発表、論文投稿など様々な機会において情報・意見交換を行い、ハイレベルな研究活動を行います。

臨床工学研究

臨床工学系はもとより、関連する工学系、医学系における幅広い研究が実施されています。例えば、工学系だけでも電気・電子系、システム系、情報系、化学系、機械系など多岐にわたっています。より高度な研究に繋げるためには、複合的なアプローチが欠かせませんが、それを可能にする環境が整ったコースとなっています。そして、現在の治療技術をより効果的で安全にするための研究や、新しい治療技術に繋がる基礎研究など、皆さんの学術的興味・関心に応じた幅広い研究ができる環境を整えています。

臨床検査学研究

修士課程で紹介した6つの学問領域が研究的要素をさらに取り入れた内容として推進されています。とりわけ「高次生理機能解析学」、「臨床化学分析学」、「感染防御学」、「分子病態解析学」、「臨床検査情報解析学」では科学研究費をはじめとする競争的外部研究資金を獲得して、国際的に発信できる研究成果に結びつけています。将来の教育・研究者を育成する場としての役割を担います。

診療放射線技術学研究

教育・研究者の育成を目指して、更なる質の高い研究指導を行います。修士課程の6つの分野のうち、放射線画像検査学、医用画像検査学、代謝・機能画像検査学の3つの分野を統合し、放射線画像検査技術学、医用画像検査技術学の2つに再編成して、合計5つの分野で研究を進めています。放射線計測管理学、医用画像検査技術学分野では科学研究費等の競争的外部研究資金を獲得するとともに、研究成果を挙げています。