医療福祉デザイン学専攻(修士課程) Master's Program in Universal Design

教育理念

デザイン、イラストレーションによる医学、医療福祉への貢献と誰もが安心、安全、快適に過ごせる豊かな医療福祉環境の実現を目指す。さらに医学、医療福祉とデザインあるいはイラストレーションとのインタラクションによる新たな成果領域を形成し、基幹研究領域と教育分野として確立する。

目的

医療福祉デザイン学専攻修士課程は、造形技術及び医学的、医療福祉的な知識を駆使した高度な問題発見能力や問題解決能力を備え、デザイン、イラストレーションによる医学、医療福祉の質的向上に貢献できるデザイナー、イラストレーターの養成を目的とする。

教育目標

  • 1. 医療福祉デザイン分野の産業、教育、研究においてリーダーシップが発揮できる人材を養成するために、デザインマネジメントの素養を身につけさせる。
  • 2. 高度なレベルの医学、医療における情報の可視化という特殊専門的分野に関するイラストレーション表現及び技術を培う。

修了後の進路

  • 1.医療福祉関連分野におけるデザインマネージャーおよびデザイン研究者
    人や医療福祉関連分野の仕組みを学び、その分析・調査を通して、医療福祉施設利用者や関係者のニーズを的確に掴み、当該施設における生活環境、情報環境の質的向上に寄与する。
  • 2.高度なレベルの医学、医療専門分野におけるイラストレーターおよびイラストレーション研究者
    医学・医療的専門知識を身に付けた上で当該専門性に特化したメディカルイラストレーションを創造し、関連する各種表現技法、医学図譜学の研究に資する。

3つのポリシー

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

医療福祉デザイン学専攻修士課程では、本学大学院及び本研究科の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、医療、福祉関連分野の組織における指導的人材を育成するという目的を達成するために、所定の単位を修得し、修士の学位論文又は修士作品の審査に合格し、かつ以下の知識・技能を身につけた学生に対して修了を認定し、修士(医療福祉デザイン学)の学位を授与する。

  1. 医療福祉分野の理論と実践についての深い知識と高い倫理観を持ち、情報収集やプレゼンテーション及び課題分析能力を備え、医療福祉現場の指導的人材としての問題解決能力を有している。
  2. 高度なデザインのセンスとスキル及び医療福祉の知識を兼ね備えたデザイナーやイラストレーターとして、医療福祉の現場と社会を結ぶ創造力を身につけ、医療福祉デザイン領域の指導的人材たり得る能力を有している。

教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

医療福祉デザイン学専攻修士課程では、本学大学院及び本研究科の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえ、医療福祉現場と連携して、高度な専門性と実践力に重点を置いた教育課程(カリキュラム)を以下のとおり編成し、実施している。

  1. ビジュアルコミュニケーションデザイン能力を向上させ、医療福祉デザイン学の成果領域を確立することができる教育課程を編成する。
  2. ホスピタルデザイン能力を向上させ医療福祉現場の問題を解決するデザイン提案に結び付けることができる教育課程を編成する。
  3. メディカルイラストレーションによって医学・医療に関する研究を深化させることができる教育課程を編成する。

入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

医療福祉デザイン学専攻修士課程では、本学大学院及び本研究科の入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を踏まえ、医療福祉とデザインを連携させたデザイン領域の高度な専門知識と問題解決能力を身につけた専門性の高い職務を担う人材、研究者並びに教育者を育成するという目的を達成するために、以下の学生を入学者として求めている。

  1. 医療福祉デザイン学の理念にのっとり、人間の幸福を追求する姿勢を持った人
  2. 医療福祉デザイン学の深化に貢献すべく、感性的価値を理解し、科学的理論を追求しながら問題解決を図る研究方法を学びたい人
  3. デザインの技術(感性・観察力・構成力・応用力・表現力)に裏打ちされた創造性と医療福祉の知識と論理性を多様に融合して、医療福祉分野に質の高い新領域を確立する意欲を持つ人