医療技術学専攻(修士課程・博士後期課程) Master’s Program in Health Science and Technology・Doctoral Program in Health Science and Technology

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主要科目の特長

修士課程

教養教育として「医療技術学基礎研究」の科目群に加えて、3つのコースの専門研究分野である「臨床工学研究」・「臨床検査学研究」・「診療放射線技術学研究」、そして「医療技術学特別研究」の科目群から構成されています。基礎研究の科目では3コースすべてに共通した基礎的な教養及びスキルを身につけられます。その中で国際的コミュニケーション能力の修得も目指しています。専門研究においても、研究テーマに直接関係する科目だけでなく、間接的に関連する科目の履修も可能としていて、将来の研究・教育、あるいは臨床業務に幅広く対応し得る教養と知識を修得できます。また、より高度な研究の展開のため、複数の教員から構成される指導チームにより指導を受けることも可能としています。

【臨床工学研究領域】

医療安全学特論:医療機器は、電流、電磁界、光、超音波、熱、力など様々な物理エネルギーを利用し、治療や診断を実現しています。これらのエネルギーと生体反応について包括的に理解し、安全な医療を実現するための医用電気機器や病院電気設備の基準や関連する法律、またリスクアセスメントやリスクマネージメントを含めた安全管理技術について学びます。

【臨床検査学研究領域】

高次生理機能解析学特論:個体を構成する細胞から個体に至る各レベルの持つ様々な機能及びその調節機構について理解を深めます。とくに中枢神経系の構造をレーザー顕微鏡・電子顕微鏡を用いた形態解析によって理解することに加えて、細胞の電気的活動の解析から中枢神経系の発達、個体としての行動や記憶といった機能情報に迫るような研究体系を修得します。主にマウスを用いた解剖生理学的研究ならびに行動学研究を展開します。

【診療放射線技術学研究領域】

放射線計測管理学特論:最先端の放射線計測方法とその意義について理解を深めます。さらに種々の線量計の特性を深く理解し、今後の計測機器の発展を考えるための基盤となる知識を身に付けます。また、放射線防護の原則と理論体系、放射線影響に関する理論と実際、放射線管理のあり方、放射線事故の実態について国内外の最新の専門的知識を培い、診療領域における医療スタッフ、患者、一般公衆に対する被ばく防護の安全最適化論を学びます。

博士後期課程

医療技術学領域の研究者及び教育指導者となる人材育成に求められる教養を学ぶ「医療技術学基礎研究」の科目群、さらに専門研究分野の「臨床工学研究」・「臨床検査学研究」・「診療放射線技術学研究」、そして「医療技術学特殊研究」の科目群から構成されています。基礎研究の科目では、研究者として重要視される研究倫理、グローバルに活躍できる人材に求められる国際的コミュニケーション能力の修得のための科目も含まれています。各専門研究分野の科目では、研究テーマに直接関係する科目だけでなく、周辺分野の科目も履修でき、多角的な視点やアプローチで課題解決に当たれる能力を修得できます。さらに特殊研究では、各テーマに応じた先端的な研究が展開されます。

【臨床工学研究領域】

医療技術学特殊研究:血液浄化や体外循環に関連する技術、あるいは生体機能の評価法などについて、主に工学的側面からの研究を行います。例えば、従来の治療方法における技術的課題を分析し、より効果的かつ安全に実施できる方法を開発する研究、あるいは全く新規の技術開発なども展開します。得られた研究成果は、国内外の学会での発表だけでなく、論文にまとめて専門分野の学術雑誌に投稿します。

【臨床検査学研究領域】

医療技術学特殊研究:血液細胞の構造と機能、腫瘍化に関する研究を行います。現在展開中の研究では、造血器腫瘍培養細胞を用いてその増殖様態、抗腫瘍薬感受性と遺伝子変異・遺伝子発現との関連性を検討しています。いずれも血液学・臨床検査学の進歩に資する内容であり、得られた成果は継続的に英文論文化され、すでに多くの博士論文としても結実してきました。今後は医療秘術学専攻の研究として世界に向けて成果を発信していきたいと思います。

【診療放射線技術学研究領域】

医療技術学特殊研究:MRIを代表とする非放射線医用画像検査は、生体組織の形態のみならず、代謝や機能情報を獲得することも可能な検査です。例えばMRIによる流れの可視化によってもたらされる各種病態への臨床応用やMRIの安全性に関する物理的解析による検証等に取り組み、より効果的かつ安全に検査を行うための研究を展開します。得られた研究成果は、学会での発表とともに、論文にまとめて専門分野の学術雑誌に投稿します。