最前線で命を救う
救急車等に乗車し、救助を求める救急患者を病院へ搬送するまでの間のプレホスピタルケア(病院前救護)を担う医療系国家資格であり、救急医療の最前線で従来医師にしか許されていなかった救急処置を施しながら、救命率の向上や後遺症の軽減に貢献する人命救助のエキスパートです。
急救命士になるためには、救急救命士法34条で定められた「救急救命士養成校」で、所定の単位を修め、救急救命士国家試験に合格することが必要です。
必要な科目には、学内演習であるシミュレーションⅠ~Ⅴに加え、救急車同乗実習、病院実習等の現場実習も含まれており、実践に即した学習をすることができます。
健康・体力づくりのスペシャリスト育成を目指す健康体育学科の「健康学」、「体育学」、「医学」の専門領域を軸として、救急救命の専門科目を学ぶことで、高度な「知」と「心」と「身体」の総合力をもった救急救命士として社会へはばたくことができます。川崎医科大学附属病院や地域との連携をもとに、これからの社会で活躍できる救急救命士を育てるための指導体制を整えています。
救急救命士は、主に消防署へ勤務し、救急隊として活躍します。近年では、警備会社や民間救急などでも救急救命士が求められています。また、病院ではホットライン対応などの救急患者の受け入れ業務等にとどまらない、病院内での救急救命士の業務拡大についても議論され始めており、活躍の場の広がりが期待されています。
救急救命士は、救急現場での適切な患者の評価(トリアージ)と初期対応(救急処置)ができる能力、受け入れ病院への的確な患者情報提供ができるコミュニケーション能力、他の医療職と協力して円滑なチーム医療ができる能力などが求められます。
救急現場で人の命を救える点が最大のやりがいです。実際に救急搬送した患者さんが回復された後、挨拶に来ていただいた時には、とても感動を覚えると同時に自分の仕事を誇らしく思えます。
はい、ついていけます。ちなみに、救急救命士育成の実績がある他校でも救急救命士になるために男子学生と一緒に頑張っている女子学生が大勢います。本コースにおいても、救急救命士になりたいという強い意志を持ち、自主トレーニングや講義の予習・復習に計画的に取り組めば大丈夫です。
はい、救急救命士になれます。救急救命士養成コースで学ぶ4年間の間に、先生や仲間との討論、研究発表、病院や消防機関での学外実習等を通して、コミュニケーション能力を養う努力を重ねれば、他人と話すことが楽しくなります。安心して救急救命士養成コースにチャレンジしてください。
消防職員、警察官、海上保安官などの採用試験では、筆記試験、面接等のほかに体力試験があります。その詳細は、各機関のホームページで公開している場合がありますのでご確認ください。なお、救急救命士養成コースのある本学の健康体育学科では、種々の就職試験における体力試験に合格できるための運動能力を培(つちか)うカリキュラムがあります。ちなみに、本学は豊富な屋内・屋外トレーニング施設・設備や屋内プール等の運動施設を備えており、これらの施設を有効利用して、体力試験の合格を目指して頑張っている先輩も大勢います。