本学科では、発達障害に強い小学校教員や、すべての教育領域(視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、病弱者)に対応できる特別支援学校教員を養成します。そのために、障害のある児童を含むすべての児童一人ひとりに対する教育的愛情を持ち、医療・保健・福祉の観点に基づく豊かな人間性と生きる力を育む教育専門職業人としての基礎的な資質能力を身に付けます。
幼児・児童及び生徒の心身の発達や学習に関する基本的な知識を身につけ、発達に応じた学習活動を支える指導や学習支援の基礎となる考え方を理解し、今後の教育実践に活かす方法を学びます。
障害児者が抱えるコミュニケーションの課題について児童・生徒の障害特性をふまえた支援方法を理解し、手話や点字、リトミック等によるコミュニケーションの意義や活用方法について学びます。
通常学級に在籍する発達障害児童の支援ニーズについて学び、様々なアプローチ法について体験的に学び、障害のある児童、障害のない児童が共に学ぶためのインクルーシブ教育の視点や学級経営の在り方について学びます。
わが国を取り巻く社会情勢とともに、児童を取り巻く社会生活上の課題について理解し、社会課題から見える「社会的存在としての児童」を捉える視点を養います。
小学校国語科で指導すべき「国語の特質(言葉の働き)」、「話すこと・聞くこと」、「書くこと」、「読むこと」、「伝統的な言語文化」、「書写」、「読書」、「情報の扱い方」の内容と教材との関係について、基本的な教材研究・開発の方法を学んだうえで、教科指導における目的、構造、方法を理解することにより、小学校教員として国語を指導するための能力を身につけます。
小学校・特別支援学校における体験的・実践的な活動を通じて、学校経営方針や組織体制、学級担任の役割や職務内容、児童の発達段階や学習過程に関する理解を図り、自らの教員としての適性を考えるとともに使命感・責任感を高める基盤となる資質を磨き、実践的指導力の基礎となる知識や技術を向上させます。
視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱・虚弱の、障害の原因と特性、障害に起因する学習上・社会生活上の困難さ、特別支援教育の制度、指導法に関する、基礎的・基本的な内容を学びます。
3年次の課題探究Ⅰ・Ⅱで設定した仮説・リサーチクエスチョン(研究の問い)及び研究計画に基づき、論文構成や論文の書き方、実験・調査方法の確認と実施、分析方法について学んだうえで、医療福祉教育の課題に関する深い理解と課題解決の糸口を探り、卒業研究として論文にまとめます。