「医療福祉」とは、(理念)”Medical welfare” means (philosophy)

人間尊厳の確立を究極の目的とし、医学・社会・文化の統合的視点から人を理解し、健康・安心・自立のために実践すること。

「医療福祉学」とは、医療福祉の理念を実現するための総合学である。

「医療福祉人」とは、医療福祉の理念を実践する感性と能力を有する専門職である。

「医療福祉」という言葉は、川﨑祐宣が医療の実践活動の中で初めて使用したものと言われる。その「医療福祉」は、川崎医療福祉大学において大学名としてわが国で最初に用いられた。
今日、「医療福祉」を学校名に用いた大学や専門学校は数多くみられるが、それは一般的には、「医療」と「福祉」の二つの分野を教育・研究対象分野としている、あるいはそれぞれの分野の専門職養成を行っている、という事業を表していることに留まり、「医療福祉」の概念や理念を明確にしているものは見受けられない。
本学においては、「医療福祉」は単に「医療」プラス「福祉」という足し算的なとらえ方ではなく、その二つが融合してできた新しい理念と価値観を表す言葉である、と考える。
この理念は、生まれてから生を終えるまで、人の一生を通して追い求め、持続されるべきものであり、①人間の尊厳の確保を究極目標とすること、②人を、医学的視点、社会的視点、さらに文化的視点、という三つの統合的視点に立って理解すること、③この人間観のもとに、誰もが健康・安心・自立を享受できる社会の実現をめざし実践していくこと、の三つのアプローチで構成される。
この理念を実現するための人材(医療福祉人)の教育・研究に関する総合学問が「医療福祉学」であり、その人材を社会に送り出すことが川崎医療福祉大学の使命である。