3年次生科目「病院実習」では、実習を通じて医療現場のリアルを学ぶ機会を重視しています。中でも、毎年実施している手術室見学は、学生にとって非常に印象深いプログラムの一つです。
今年度は4月から5月にかけて希望者を4グループに分け、計4回実施しました。
手術という高度な医療行為の現場では、医師をはじめ、看護師、臨床工学技士、放射線技師など、多職種が一体となって命に向き合っています。そこには高い緊張感とともに、精密な情報管理が求められます。学生たちはその空間の中で、「情報が生まれる瞬間」と「その管理の重要性」を五感で体験的に学ぶことができました。
今回の見学では、単に手術の流れを見るだけでなく、「どのような情報が、いつ、どこで、誰によって記録されているのか」という“データの動線”に注目して観察を行いました。記録は医療の質と安全を支える根幹であり、その正確性と即時性は極めて重要です。現場での記録の意味を理解することは、医療情報を担う専門職への第一歩と言えます。
今後もこうした体験を通じて、医療情報の専門家としての責任や視座を育みながら、実践的な学びを深めていくことを期待しています。
<手術見学の様子は学科公式インスタグラムでも公開中!>