手前左:川須悠莉(臨床心理学専攻修士2年)、手前右:上原昇馬(同・1年)、奥左:福岡欣治(臨床心理学科 教授、指導教員)、奥中央:谷原弘之(同・教授、指導教員)、奥右:山根嵩史(同・講師、副指導教員)
2024年11月9日に開催された岡山心理学会第72回大会(会場:ひらた旭川荘)において、臨床心理学専攻の川須 悠莉さん(修士2年)と上原 昇馬さん(修士1年)が発表奨励賞を受賞されました。
川須さんの発表題目は「重大なネガティブ体験の意味づけ過程に対する自己開示と受け手の反応の役割」(福岡欣治 教授との連名発表)で、ネガティブな体験から心理的に立ち直る過程に焦点を当てた研究です。複雑で扱うことの難しいテーマながら、しっかりとした予測モデルを立てて検証が行われていた点が評価されての受賞となりました。
上原さんの発表題目は「学生アルバイトにワーク・エンゲイジメントは適用できるのか?」(谷原弘之 教授、山根嵩史 講師との連名発表)で、労働者の状態を表すワーク・エンゲイジメント(仕事にやりがいを感じ、充実して取り組んでいる状態)が、学生アルバイトにも適用可能かどうかを検討した意欲的な研究です。その着眼点の新規性が受賞に繋がりました。
授賞式では、川須さんからは「自分の研究が過去の辛い経験に苦しむ方への支援に繋がってほしい」という決意が、上原さんからは「ワーク・エンゲイジメントという概念に一目惚れして研究してきた。これからも一層研究に励みたい」という研究への熱意が、それぞれ語られました。お二人の今後の益々のご活躍を祈念しております。