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2016/04/25 上海中医薬大学の留学生が帰国しました

2016年4月25日(月)11:00からは研究生 陳少麗(チェン・シャオリー)さんの2015年度上海中医薬大学研究生修了証書授与式が行われました。
次に、陳少麗(チェン・シャオリー)さんの挨拶の言葉を紹介します。

- 学んだものは帰国後活用できるように -


時が立つのは早いですね。去年岡山空港で出迎えてくださった先生達に会ったのはまるで昨日のことのように感じます。瞬く間に1年がたちました。この1年間、いろいろとお世話になりました。心より感謝申し上げます。
臨床栄養学は私にとって、新しい分野ですので、自信がなく、最初はとても緊張しました。しかし、優しく親切な先生達、学生達のおかげで、授業の課題や実習での作業は少しずつスムーズにこなせるようになり、楽しくなっていきました。本当にありがとうございました!友達もたくさんできました。本当に嬉しいです。この1年間で、様々な栄養の知識と技術及び日本の法律、医療保険制度を勉強しました。中国よりも進んでいる日本の臨床栄養学分野においても、十分ではありませんが学ぶことができました。その中で特に、糖尿病、腎臓病の食事療法とNSTが、強く印象に残りました。
糖尿病、腎臓病における食事療法を帰国後是非薬膳に融合させたいと考えました。薬膳料理のレシピは、生薬の用量を正確に把握されても、食材重量の把握がおおざっぱです。従って、たんぱく質などの栄養素の摂取量が適切ではないこともあり、治療効果を弱める可能性が考えられます。川崎医療福祉大学で学んだ知識を融合して、薬膳料理の食材の重量を減らし、正確に計量することで、食事療法と生薬の相乗効果を生み、治療効果をより高めることができると考えます。
中国では,全国の医療機関の中でNST活動がある医療機関の割合はごく少なく、約10%以下です。入院患者の栄養状況の調査によって、いまの中国ではNSTの必要性が高いことも分かっています。従って、実習を通して学んだ日本のNST活動の状況と得られた成果を中国での講義で教えたいと思います。そして、学生達に中国でNST活動を行うためにはどうすればよいか、自分自身ができることを考えさせたいと思います。もちろん1年の勉強だけでは、すべてを学びきれません。帰国後も臨床栄養学科の先生達に連絡をさせていただき、ご教示賜りたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
この一年間で、先生方だけでなく、学生の皆様のとても真剣な眼差しや、努力している姿を身近でみてエネルギーをいただいたことで、自分でも知らず知らずのうちにより一層強い意志を持って勉学に励むようになっていました。これらの経験は私の今後の人生においても深い影響を与えてくれるものと感じています。誠にありがとうございました!
風薫る折、野山は新緑に包まれ、爽やかな5月晴れを迎えます。皆様のご健康とご幸福を心よりお祈り申し上げます。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

2016年4月25日

上海中医薬大学研究生 陳 少麗