その人なりの、その人らしい生活を支援する
作業療法士は、身体または精神に障害のある人、またはそれが予測される人に対し、その人が望む、その人らしい生活を送ることができるよう、様々な作業を通して、治療、指導および援助を行います。作業療法における作業とは、人の生活に関わる全ての活動を指しています。食事、排泄、入浴などの日常生活活動に加え、家事や外出、趣味活動、就労や就学などその人が必要とする全ての作業に対する指導、支援を行います。
作業療法士の国家資格が必要です。本学では4年間を通して豊富な実習経験を積むことで知識・技術の定着を図り、高い国家試験合格率を誇っています。
作業療法学科は、隣接する川崎医科大学附属病院で臨床見学・実習を豊富に経験することができるため、自分の成長を実感しながら勉学に励むことができます。また、担任、小グループや卒論ゼミの少人数制により、学業から生活相談、就職活動に至るまで、充実したサポートが行われており、国家試験の合格率と就職率は毎年ほぼ100%です。
本学科は医療・保健・福祉などの様々な分野において高い水準で社会に貢献できる作業療法士を養成しています。本学科に所属する教員は、併設の川崎医科大学附属病院にて作業療法士として勤務しています。学生は1年・2年次には附属病院で見学実習を行い、3年次の「臨床基礎実習」では教員が担当する患者さんの協力を得て実習を行います。他の養成校に比較して3年次までに臨床の現場に触れる機会が多く、実習を豊富に経験することで4年次の臨床実習へ準備して臨むことができ、近い将来、作業療法士として貢献している自分を具体的にイメージしながら、学習に励むことができます。そうすることで、作業療法士になろうとするモチベーションの向上に繋がり、学習意欲も向上します。また、国家試験対策にも力を入れており、本学科の国家試験合格率は毎年ほぼ100%となっています。
病院や福祉施設はもちろん、老人保健施設などの介護分野、保健所や地域包括支援センターなどの保健分野、就労支援事業施設などの職業関連分野、特別支援学校などの教育分野と社会のあらゆる場所で作業療法士が活躍しています。
作業療法では、「その人らしい生活」の獲得を支援します。たとえ手足に障害が残っても、車椅子の生活に変わっても、その人が笑顔で、その人らしく、例えば母親として家庭にもどられた時、仕事に復帰された時、町内活動を再開された時、新たな生活を踏み出される一歩を支援できた時によかったなあとやりがいを感じます。
作業療法士国家試験は1年に1回、2月頃に行われます。学校養成施設を卒業することで、受験資格が得られます。平成30年2月に行われた試験では全受験者における合格率が77.6%でした。