想像してみよう。医療情報の力で人々の健康を支えることを
日本医療情報学会の定義では「保健医療福祉専門職の一員として、医療の特質をふまえ、最適な情報処理技術にもとづき、医療情報を安全かつ有効に活用・提供することができる知識・技術および資質を有する者」とされている。医療現場で必要不可欠な電子カルテなどの医療情報システムを管理・運用し、医療の安全、質の向上のために働く医療情報技術者。
医療情報技師能力検定試験を受験し資格を取得します。本学では医療情報学科において、現役医師による医学・医療の講義、病院で実際に使っている電子カルテやデータベースの演習、学科専用のコンピュータ実習室を活用した情報処理技術の修得等を行い、資格取得を全面的に支援しています。
附属病院での実習において、院内の医療情報システムに触れ、実体験しながら、医療情報の重要性や活用事例などを学ぶことができます。また、資格取得においては、情報処理技術、医療情報システム、医学・医療の各分野それぞれを専門とする教員から直接学習指導を受けたり、勉強の相談をしたりすることもできます。
医療と情報を融合させた“日本初”の「医療データサイエンス学科」です。本学の開学(1991年)から25年を越え、卒業生は2,000名以上を輩出し、各地で活躍しています。
また、本学科は診療データを扱うスペシャリストである診療情報管理士の日本初の認定校でもあり、医学・医療の知識に裏打ちされた情報処理技術者を育成するという大きな使命を持っています。
川崎医科大学の現役医師による医学・医療の講義に加え、川崎医科大学附属病院、川崎医科大学総合医療センターでの実習を通して、最新の理論と実践を学ぶことができます。
今や電子カルテ等の病院情報システムは、病院業務の根幹を成す重要なものとなっています。その病院情報システムの管理者として、院内の多職種と連携しシステムの導入を行なったり、診療データ管理方法を提案し業務改善に直接貢献できることです。
担当したシステム更新プロジェクトで診療現場担当者が手作業で時間を費やし手順も煩雑になっている資料準備や診療データ登録・集計などがあることを知りました。そして、何度も担当者と打ち合わせを行い運用を含めた改善方法の提案により、業務の自動化や簡素化が実現したことで担当者に喜んでもらえた時は、本当に嬉しくてやりがいを感じました。
基本的なソフトウェアやハードウェアの知識とコミュニケーション能力も重要ですが、病院情報システムへの好奇心と探求心を持ち、多職種と積極的に関わっていく姿勢が大切です。