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2024/03/14 上海研修帰国報告

4泊5日の上海研修を終え、参加者全員が無事に帰国しました。今回は、コロナ以来4年半ぶりの上海研修でした。川崎医療福祉大学・川崎医科大学・川崎医療短期大学3校の学生17人に引率教員3人が、提携校である上海健康医学院と上海中医薬大学を訪問しました。どの施設でも熱烈な歓迎を受け、私たち一行は、感謝の気持ちでいっぱいになりました。学生たちは、中国の医療や福祉、文化、社会を学び、上海グルメも楽しみました。

事前学習では、異国での文化体験や上海での食事への期待にあふれており、学生たちは真剣に中国伝統医学や上海の歴史、多元化医療状況などを学び、学生交流のためにプレゼンテーションを英語や中国語準備するなど、積極的に取り込みました。

上海健康医学院では、臨床医学支援センターと臨床看護支援センターを見学しました。前者は医師免許を取得するために、内科・外科・救急・在宅医療等、全科のシミュレーションができ、後者は臨床看護支援施設として、産婦人科をはじめ、小児から高齢までの看護ケアをシミュレーションできる施設です。また、上海健康医学院では世界看護コンテストが毎年開催され、英語を駆使した優勝者も続出しました。これらの見学は、学生たちにとっていい刺激にもなったことでしょう。

上海中医薬大学では、中医薬博物館を見学し、古代から伝わってきた伝統的治療薬の標本や治療法を見て回り、中医学の教授による講義を受け、附属病院でお灸やマッサージ、リハビリなどを体験しました。初めて見るものが多く、学生たちは興味津々の様子でした。

また、これらの2大学において学生交流も行いました。上海健康医学院では、昼食を学食で食べました。両国の学生たちが囲む大きなテーブルには、日本語、英語、中国語と笑い声が飛び交いました。参加学生の一人は「学生交流が超楽しかった」と笑顔を見せました。上海中医薬大学では、学生交流会の後、夕方、両国の学生がグループに分かれて上海の町を観光し、南京路や上海バンド(外灘)等を散策したあと、レストランで食事を共にしました。

上海市陽子線重粒子線がん治療センターでは、王嵐院長が放射線がん治療について紹介してくれました。王院長によると、「重粒子線がん治療の技術は、日本から輸入しています。毎年千人余りのがん患者の治療を行っています。」とメッセージをいただき、日本との技術交流がより多くの患者さんに希望をもたらしていると実感しました。

短い間でしたが学生たちは、異なる文化を理解しようと終始、積極的に取り組んでいました。国際交流、伝統文化の学習という観点からみても非常に貴重な経験になったと思います。また、両提携校、学園内3施設間でも交流を深めることができ、大変有意義な研修となりました。