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2018/08/03 災害ボランティア活動報告書

〔活動日〕7月14日
〔活動先〕倉敷市真備町
初めて災害ボランティアに参加しました。真備町に入った時、テレビで見ていた映像以上の大変な状況に言葉にならない驚きとショックを感じました。一週間たっても水が引いてない場所や、窓ガラスの割れている家、地面の上にばらばらになっている家が多数あり、道路の脇には日用品が山積みになっていました。
私は河川のすぐそばにある民家にボランティアに行きました。その家は2階まで土砂が入り、土壁が壊れ、家の中はめちゃくちゃになっていました。物を運び出そうとしても思うように作業が進まず、とてもこの家に住んでいた方だけではどうにもならないと思いました。私は車庫の掃除をさせていただきましたが、水を吸った物はとても重く、運ぶだけでも一苦労の作業でした。作業の途中で家主さんから「これからも来てくれますか?」と聞かれました。これからも助けが必要だという気持ちがとても伝わってきて、今日しかボランティアに参加できないことが悔しく感じました。
私自身現地に行って初めて知ったことも多く、どんな状況かはテレビを見るだけでは分からないと感じました。初めてボランティアに参加することはとても緊張することですが、今回私が感じたことを周りの人に話すことで、次回のボランティアはもっと多くの人が参加しようと思ってもらえるようにしたいと思いました。

感覚矯正学科 1年


〔活動日〕7月14日
〔活動先〕倉敷市真備町
同じ倉敷市であっても、真備町の看板が見え始めた途端、景色が一変しました。テレビのニュースで見ていた様な辺り一面が水面状態ではなかったものの、未だ水が引いておらず、災害時を思い起こす状況が広がっていました。現地では断水が続き、仮設トイレの設置、水道工事をしている人が多く見られました。また、この暑さが続くなか、粉塵が舞い上がり、まるで砂漠下にいるような現場でした。さらに担当する家までさほど距離は無いにも関わらず、30分以上をかけて到着すると行った交通渋滞が起こっていました。
やっとのことで、担当する家に着き、玄関に足を踏み入れたところ、初めて目にした光景に息を吞みました。一瞬で暑さが吹き飛び、しばらくの間、私の中で時が止まった気がします。家の中は足の踏み場がなく、家具を踏み台にして通路を確保していました。水でぬかるんだ床は今にも崩れそうで、作業をする際も足元に気を配りながら行いました。途中大きなタンスから写真、アルバム、アクセサリーケースやお絵かき帳などといった、その家族にとって宝物である品がたくさん出てきました。ご家族の方に確認をしたところ「もう、捨ててください」と涙声で言われたとき、私は胸が痛みました。そうした感情は終始絶えることなく、廃棄する度に心が苦しくなりました。退散時間となり、最後に挨拶をした際に、ご家族の方々が深々と頭を下げ、何度も「ありがとうございました」とおっしゃっていて、私は罪悪感のような気持ちを覚えました。私はたった半日しか役に立てなかったと思い悔しかったからだと思います。だから私はこれからもボランティアに参加し続けます。少しでも被災された方々の力になりたいと思います。

保健看護学科 1年


〔活動日〕7月21日
〔活動先〕倉敷市真備町
私がこのボランティア活動に参加しようと思ったのは、テレビや新聞では分からない現場の状況、現地の人の様子や声、支援活動の実際を知りたいと思ったからです。同時に支援活動を通して少しでも現地の方の助けになりたいと思ったからです。今回関わらせていただいたのは高齢女性の住居でした。大雨の影響で家具等は泥水に浸かり、水が引いた後も土が屋内に残っている様子でした。屋内の壁についた泥や庭に流れた泥をスコップやほうきで取り除いていきました。女性は「最初、水が引いてから家に来た時、何をすれば良いか分からなかった。いろんな人に手伝ってもらって、できる事が少しずつ増えてきた。でも、今は家具もなくなって広く感じるけど、ここに住んでいたのよね」とさびしそうにおっしゃっていました。話の中で住み慣れた家や地域への思いが端々に伝わってきました。私は最初、片付作業などの物理的なお手伝いに少しでも多く取り組みたいとばかり思っていました。今回、女性の声を聞きながら一緒に作業をさせていただく中で、被災された方が今後自分でできる事や目標を見つけられるような手助けができるようになりたいと思うようになりました。そのためにも事前の情報収集、現地の状態や人々の声を実際に見て、聴いて、感じて現場や個人の特性に合わせて支援することが大切だと感じました。

保健看護学科 4年