8月27日〜31日の5日間、川崎医療福祉大学・川崎医科大学・川崎医療短期大学の3校合同での上海研修が行われました。学生17名、引率教員3名が、提携校である上海中医薬大学と上海健康医学院を訪問しました。上海の気温は日本と同じくらいに感じられましたが、現地のガイドさん曰く、「ここ2ヶ月は毎日40℃越えだった。今日は涼しい方」とのことで、気候にも恵まれた研修となりました。
訪問に先立ち、学生たちは上海の歴史や多元的医療についての事前学習を行いました。また、学生交流会に向けてプレゼンテーションの準備を行いました。中には中国語での発表にチャレンジする方もおり、国際交流に対する熱意が伺えました。
上海中医薬大学では、まず大学構内にある上海中医薬博物館の見学を行い、続いて中医学の基礎理論に関する講義と香嚢作りの講義を受講しました。普段から学んでいる日本の医学とは全く異なるバックボーンを持つ中医学の考え方に、どの学生も興味津々の様子で、講師の先生方に積極的に質問をしていました。午後には歓迎会と両校の学生によるプレゼンテーション大会が行われました。上海中医薬大学の学生の皆さんは、春節の行事や“偽中国語”と“偽日本語”等の非常に面白いテーマで発表をしてくださいました。本学園の学生たちも、各々の所属する大学や学科の特徴について発表を行いました。緊張も見えましたが、どの方も立派に発表を務めていました。
- 受講の様子(中医薬大学)
- プレゼンの様子(中医薬大学)
上海健康医学院では、看護キャリア支援センターおよび実践教育センターの見学を行いました。看護キャリア支援センターは看護や助産、健康管理といった人材を育成する施設で、世界大会にも出場する技術を持つ学生さんも輩出しているそうです。実践教育センターは、医師や救急救命士等の研修と実技試験を行うための施設であり、センター内にはブロックごとに外科や内科、在宅ケアといった様々な領域のシミュレーション設備が整えられていました。学生たちはそれぞれ、自身の専門に近い設備を興味深く体験していました。
2大学の他に、研修1日目には曙光病院、2日目には周浦医院と梧桐人家康養センター(有料老人ホーム)といった関連施設の見学も行いました。いずれの施設も最新鋭の機械設備や高度な支援環境が整えられており、中国の医療・福祉レベルの高さが感じられました。
今回の研修でも、見学させていただいた2つの提携校とすべての施設において、教職員や学生の皆様に温かく迎えていただき、安心して研修を実施することができました。今後も本学園とこれらの大学や施設との相互交流を長く続けていけたらと願っています。学生たちも、国際交流を通じて非常に多くの刺激を受けたことと思います。今回の研修の成果は10月の報告会にて報告されます。
引率教員:臨床心理学科 山根嵩史
- 看護キャリア支援センター
- 実践教育センター