
あなたが、このイラストの老人に遭遇したとしたら、どのように思い、声をかけるでしょうか?
「どうしたのだろう?」「道に迷ったのかな?」「困っているのかなぁ?」「お手伝いできることあるかしら?」・・・。この時の心のプロセスはきっと「どうしたのかな?」と心で思い、そして、老人の困った不安そうな表情や、また、きょろきょろと道を探している行動から、「道に迷っているのかもしれないな」と判断します。そうだとすればきっと困っているだろうから、「何かお手伝いできないかな」と声をかけたくなり、老人の気持ち(心理状態)を読もうとされたのではないでしょうか。
あなたが瞬時に行ったこの工程のことをメンタライジング(mentalizing)といいます。
メンタライジングとは「自分と他者の行動の背後にある心理状態(=思考、感情、願望、意図、信念など)を推測、創造、解釈するプロセス」で、「心で心をとらえること(holding mind in mind)」(Fonagy)です。*1回1回の行為を「メンタライジング」、メンタライジングできることやその過程を「メンタライゼーション」と呼ぶ。

このメンタライジングの能力の基盤は、養育者―乳児の相互交流の中で育まれるといわれています。メンタライジングが適切に育っていると、対人関係や社会的関係の理解を助けてくれ、また感情の調整や、自己の感覚や探索する力を育むといわれています。
そしてメンタライジング能力は、心理療法でTh(セラピスト)―Cl(クライエント)関係の中でも促進また強化することができ、臨床でも応用されています。ぜひ、「こころでこころをとらえる」ことについて一緒に学んでみませんか。


























