教職員コラム お題「今,熱中していること ver.2023」 竹内 いつ子

今、最もアツイのは、見直し、です。

 

年度の変わり目、季節の変わり目、時代の変わり目、人生の変わり目を意識するこの頃、

生活環境、習慣、自分の言動、体型、身近な人たちの様子、お馴染みの場所について、

なぜこうなっているのだっけ?あれ?前からこうだったけ?と、不意に感じることが増えました。 

 

この春は、感染対策が緩和されてきたことに伴い、久しぶりに長距離の移動や、人と会う機会が増え、周囲の人たちも活気づいているようです。私もここ数年の社会的生活がにわかに変わってきて、この春の勢いに刺激されているのでは?とも思うのですが、生き物は環境と影響し合うもの、私も世界の一部なので仕方がありません。

同時に、変化を強く感じるとき、人間には恒常性という機能が備わっていて、なおかつ私の脳内の一部に慎重派がいるので、変化に際し、待て待て、立ち止まれ、しばし吟味しようという対処が発動しているとも思われます。

 

それでも、やはり春は浮かれたいもの、長らくの制限を経て、解放という変化に飢えている今、勢いを無駄にしたくない気持ちと、変化に身構える気持ちと葛藤するところです。

こんな時は、深く考えずにただ身体を動かすのが健康的かなと思いまして、大掃除をしました。不要と決めたものを、思いっきり袋や箱詰めにしてきっちり封をする、ぎっくり腰にだけ注意して重い物を踏ん張って持ち上げる、汗水たらしながら収集場まで運ぶ、その先を担ってくれる人に感謝しつつ置き去る、その帰り道にまだ冷たい風に吹かれる、この一連の流れは最高に爽快でした。あれ、ふと、今熱中しているのは、単純に大掃除かもしれないと思ったりして。いえ、大掃除で勢いを維持しながら、あちこち見直して、愉快な変化にたどり着きたいと思います。