映画館で映画を観る習慣がないため,ここではテレビドラマまで枠を広げてみます。思い返すと,社会の仕組みや権力構造,人間の欲や駆け引きが迫ってくる物語には妙に惹かれることがありました。この作品は私にとってその代表格です。大学病院での権力闘争,主人公の果てしなき野望と医療倫理を描く重厚なドラマでした。登場人物が交わす言葉ひとつひとつに組織の力学や人の思惑が丁寧に織り込まれていて,社会の仕組みを映す鏡のようでもありました。
放送当時,私は社会人2年目。幸いにも生き馬の目を抜くような世界とは無縁の職場でしたが,どこか自身の興味や心情と重なる部分があったのでしょう,録画しては何度も見返していました。すると台詞もいくつか自然と覚えてしまい,職場の先輩と覚えた台詞で冗談を言い合うこともありました。当時覚えた台詞はいまでも社交の場でときに役立つことがあり,テレビドラマの視聴が私の社会的スキルに影響を及ぼしたことを感じます。自分の中に,Bandura, Aのいう観察学習の成立をみる思いです。















