8月末に特定行為研修区分別科目の自施設実習が修了し、9月には当学園の特定行為研修管理委員会で修了審査が実施されました。その結果、研修者14名全員が合格し、修了証が発行されました。教員と仲間から離れての自施設実習については、当初不安があったものの自施設の指導医や上司等からのサポートと当課程の主任教員からのタイムリーな助言や励ましによってスムーズに進めることができました。卒業後、自施設で特定行為を実践していく上での基盤になるものと思います。また、久しぶりに家族と過ごすこともでき、リフレッシュできたようです。
終了後は、再び学内に戻り、特定行為研修での成果を各自がプレゼンテーションし、共有しました。
9月中旬からは、まず「指導」「相談」「看護管理」の講義(E‐learning)と演習が始まりました。ロールプレイングやグループディスカッションが活発に行われました。その後は、いよいよ心不全看護の専門科目に移っていきます。現在、専門雑誌とか学会、セミナー等に名前のある専門医や認定看護師或いは専門看護師等による授業を受けています。単に講師から研修者へという1方向だけでなく、与えられた課題について仲間と議論し、結論を導き、それをプレゼンテーションするというプロセスを通して、より理解を深め、自らが新たな課題を発見し、問題を解決していく態度を習得しようとしています。レポート提出や筆記試験に追われる面もありますがお互いに助け合い、情報交換しながら切磋琢磨しています。
そのような教育課程の合間に当課程では大阪にある在宅診療専門のクリニックに1日だけですが、研修者2-3人が1グループとなって見学実習に行っています。「訪問診療」や「訪問看護」、「地域連携」等について学んでいます。実際に利用者宅に訪問させていただくので個別的な療養生活支援を考える良い機会となっています。
また、「指導」で学んだことを活かして授業案を各自で作成し、当学園にある2つの病院の看護師を対象に心不全看護についての勉強会を開催しました。他施設のたくさんの看護師を対象にしたプレゼンテーションの機会は、初めてという研修者がほとんどで緊張していましたが教員の指導を受けながらスライドを作成し、読み原稿を作り、会場からの質問にも真摯に回答し、最終的にはいい勉強会になりました。
もう少しで専門科目も終了し、11月28日~12月23日までの20日間の臨地実習となります。実習指導者とも打ち合わせをしながら準備をしているところです。
2022年11月吉日
看護実践・キャリアサポートセンター
センター長 山田 佐登美
心不全患者への急性期のケア講義:患者さんに病態を分かりやすく説明するロールプレイを行いました。改めて難しさを実感!
心臓リハビリテーション講義①:理学療法士、作業療法士の講師から講義を受け看護とは違った視点でグループワークを行いました。農作業とゴルフについてこんなに考えたのは初めてです。
心臓リハビリテーション講義②:実際に研修者が被験者となりCPXを体験しました。ATポイントまであと少し?
心不全患者の身体的・精神的・社会的側面の評価講義:研修者が被験者となり、InBodyの計測も体験しました。
心不全患者の症状マネジメント実技練習:肺の位置と肺野を実際に白Tシャツに書いてみました。その後ポジショニングや徒手的な呼吸介助を体験しました。
心不全看護勉強会(川崎医科大学総合医療センター):研修者が講師となり、リレー形式で講義をしました。レディネスを捉え、決められた時間内で発表する難しさを痛感しました。
心不全看護勉強会(川崎医科大学附属病院):大勢のスタッフに参加していただき、緊張しながらも皆発表を終えました。