認定看護師教育課程(B課程)について
教育理念
人口構造や疾病構造の変化や社会制度の改革、ニーズが多様化する時代にあっては、急性期医療から在宅における療養生活に至るまでを支えることのできる看護師、多職種或は地域・施設間の連携・協働を促進し、リーダーシップを発揮できる看護師が必要である。
川崎医療福祉大学看護実践・キャリアサポートセンター認定看護師教育課程は、創始者の「医療と福祉は一体でなければならない」という信念と「人間(ひと)をつくる、体をつくる、医学をきわめる」という3つの建学理念に基づき、看護の専門性を基盤においた認定看護師教育に特定行為研修のメリットを活かした、新たな認定看護師教育課程を開講した。そして、特定の看護分野においてあらゆる場で医療を必要とする人々に対し、より高い水準の看護実践ができる看護師を育成する。
教育目的
心不全看護
- 心不全看護分野において、個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した 看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践できる能力を育成する。
- 心不全看護分野において、看護実践を通して看護職に対し指導を行える能力を育成する。
- 心不全看護分野において、看護職等に対しコンサルテーションを行える能力を育成する。
- 心不全看護分野において、多職種と協働しチーム医療のキーパーソンとしての役割を果たせる能力を育成する。
感染管理
- 感染管理分野において、個人、家族及び集団に対して、医療関連感染予防のための高度な管理力及び高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践できる能力を育成する。
- 感染管理分野において、看護実践を通して看護職に対し指導を行える能力を育成する。
- 感染管理分野において、看護職等に対しコンサルテーションを行える能力を育成する。
- 感染管理分野において、多職種と協働しチーム医療のキーパーソンとしての役割を果たせる能力を育成する。
受験資格
入学検定試験受験申請にあたっては、次の各項に定める要件をすべて満たしていること。
- 日本国の看護師免許を有すること。
- 上記の免許取得後、通算5年以上実務経験(そのうち通算3年以上は特定の看護分野下記の実務研修をしていること。
心不全看護
- 通算3年以上、心不全患者の多い病棟での看護実績を有すること(その間、外来、在宅ケア部門での看護実績を含んでよい)。
- 心不全の増悪期から回復期にある患者の看護を5例以上担当した実績を有すること。
- 現在、心不全患者の多い病棟あるいは外来、在宅ケア部門で勤務していることが望ましい。
- 救急蘇生(二次救命処置等)に関する知識・技術を有することが望ましい。
感染管理
- 通算3年以上、感染管理に関わる活動実績(感染対策委員会、ICT、リンクナース会等)を有すること。
- 感染予防・管理において自身が実施したケア等の改善実績を1事例以上有すること。
- 医療関連感染サーベイランス実施における一連の流れを理解していることが望ましい。
- 現在、医療施設において、専任または兼任として感染管理に関わる活動に携わっていることが望ましい。