看護師特定行為について
特定行為研修は、「特定行為」のみを行うのではなく病態の変化や疾患を包括的にアセスメントする能力や治療を理解し、安全に医療看護を提供する能力を身につけるため、看護を基盤にさらに医学的知識・技術を強化する研修であり、対象となる患者や療養者の状態に合わせたタイムリーな対応と専門性を発揮することで、質の高い医療・看護を効率的に提供することを期待しています。
※「資格」制度ではなく、あくまでも「看護師」資格で実施します。
※看護師の役割・業務拡大の一環です。
指導者について
- 共通科目の各科目の指導者は、医師を中心に、薬剤師又は特定行為研修を修了した看護師等です。
- 区分別科目の指導者は、その科目に精通した医師を中心に特定行為研修を修了した看護師等です。
- 区分別科目の医師の指導者は、臨床研修指導医と同等以上の経験を有します。
- 看護師の指導者は、特定行為研修を修了した者又は、専門看護師或は認定看護師です。
- 指導者は、特定行為研修に必要な指導方法等に関する講習会を受講しています。
目的
地域医療及び高度医療の現場において、特定行為を実践する看護師としての社会的責任と役割を自覚しながら、高度な臨床実践能力を発揮し、チーム医療のキーパーソンとして機能できる看護師を育成します。
目標
以下の5つの能力を養います。
- 高度医療や地域医療の場において、特定行為研修に必要な臨床判断を包括的にできる知識・技術・態度
- 特定行為を適切なタイミングで倫理的かつ安全に行える知識・技術・態度
- 多職種の専門性を尊重し、チームが円滑に働くように支援できる知識・技術・態度
- 多職種と協働して、主体的に問題解決できる知識・技術・態度
- 医学的視点だけでなく看護学的視点を融合した全人的な看護を展開でき、それを標準化する能力