2024/06/08 修士論文(M2)中間報告会

 2024年6月8日(土)の午前、修士課程2年次(M2)の人たちが報告者となる「修士論文中間報告会」が開催されました。専攻としての2024年度報告会としては第1回、そしてこの学年の人たちにとっては、昨年9月30日以来の第2回報告会でした。

 入学以来検討してきた研究計画が具体的な形を取り、すでにデータ分析が始まっている人もいました。これから倫理審査申請をおこなう人もいる中ではありますが、それぞれに奮闘の軌跡がうかがわれる報告でした。

 それにしても、計18名の報告者、そして大学院修士2年・1年・教員スタッフが一堂に会すると50名を超える大人数となります。文字通り「ポスター発表会場」は学会と変わらぬ雰囲気です。

 前後半の2セッションを終えた後、今回は大学院指導教員を代表して澤原先生にご講評をいただきました。労いと激励の熱いメッセージが発表者に伝えられ、閉会となりました。秋の最終報告会そして修士論文の完成・提出に向け、進捗が期待されます。また、先輩の研究報告に触れた修士1年(M1)の人たちも、計画立案に向けぜひ頑張って欲しいものです。

教職員コラム 「私のイチオシ心理学キーワード:可視性(visibility)」 福岡 欣治

 数年前に、とても熱心なゼミ生さんがいまして、このテーマで卒論を書いてくれました。すばらしい力作でした!

 さて「可視性(visibility)」という言葉ですが、文字通り“目に見えること”です。ソーシャルサポートの可視性というのは、サポートの受け手(してもらう側)にとって、自分が助けてもらったことがわかるか、わからないかという問題です。(はっきり)わかるのが「visible support」(可視性の高いサポート)、(あまり)わからないのが「invisible support」(可視性の低いサポート)というわけですね(#)。


 ちなみに、そのゼミ生さんが関心をもっていたのは「不適切なソーシャルサポートの可能性」でした。どちらの方が良くない(不適切とされている)か、わかりますか? 答えは「visible support」の方です。あからさまでいかにも助けられている、というのでは(一種の上方比較=優れている人と自分を比べる事態になり)助けられる方がかえって傷ついてしまうかもしれない、と考えられています。だから、送り手の「助けてあげよう」という意図を受け手が感じずに済むようなサポートのほうがいいのだ、と。

(#)Zee, K. S., & Bolger, N. (2019). Visible and invisible social support: How, why, and when. Current Directions in Psychological Science, 28(3), 314-320.

 そんなわけで、私も、さりげなく、それと気づかれないようなサポート・・・ができるといいなあ、と思う次第です。

 ただ・・・最初に書いたゼミ生さんの卒論では、1点だけ、思っていたのと違う結果になってしまう箇所がありました。それは「可視性の低い(はずの)サポート」の方が、受け手はそれをしてくれる人のサポート意図(自分を助けようとしてくれる気持ち)を強く感じていたんです。だいぶ工夫して(2段階の予備調査をして)条件設定をしてみたんですけど・・・。
 本当に自分のことを思ってくれる人は、わざわざそんなこれ見よがしにあからさまなことは最初からしないんだ、ということなのかもしれません。

 「イチオシ」キーワード、という趣旨から外れてしまった気がします。お悩み相談のような終わり方で、どうもスミマセン。

福岡 欣治

2024/05/24 旭川荘実習事後研修

 旭川荘実習の事後研修を行いました。

 参加した1年生たちは,グループに分かれて学んだことや考えたことを話しあい,ワークシートにまとめました。研修当日を振り返り,話し合っていると,あらためて疑問が湧いてくるようなグループもあるようでした。そんなときは,班員で協力しながら改めて調べなおし,疑問を解消しながら考えをまとめようと努めていました。

  時間を超過してもグループ間での話し合いが止まらない様子からは,旭川荘研修が,心理専門職を目指す学生たちにとって,とても意味のある機会となったことが伝わりました。

教職員コラム 「私のイチオシ心理学キーワード:アージ理論」則武 良英

私のイチオシキーワードは,戸田正直先生が提唱した「アージ理論」です。

 

 アージ理論では,「感情は,迅速な環境適応のために進化してきたもので,人の生存に有用である」ことが強調されています。例えば,アフリカ旅行中に,野生のライオンに突然遭遇したとします。「えっなんでライオンがいるの?」「どうすれば逃げられるかな」と考えを巡らせていたならば,その間にライオンに襲われてしまいます。一方で,ライオンの姿が見えた瞬間に強い恐怖を感じたならば,一目散に逃走行動を取ることができます。このように,「恐怖」という感情は適応的に働くことがあります。

 

 臨床心理学を勉強していると,恐怖,不安,悲しみを緩和するような支援や治療に関心を持ちます。しかし,まずは患者さんが抱えている感情が持つ意味,環境の中で機能している適応的側面にも着目することで,支援や治療にも生かすことができます。

 

 例えば,私は,テスト不安(俗に言うプレッシャー)を緩和する研究しています。しかし,「不安」は,「未来の脅威に対して準備や対処をするように促す」という適応的な役割がある感情です。そのため,不安を緩和しすぎると逆に勉強やスポーツのやる気が下がることもあるかもしれません。ただ,やはり不安が大きいと「自分の力が出しきれない」ということにもなります。

 

感情とうまく付き合いながら生きていくのは,なかなか難しいことですね。

そんなわけで,感情とうまく付き合う方法を誰でも学べるようなアニメを開発しました。

 

もしご関心がありましたら,ぜひこちらをご覧ください(宣伝)。

則武

 

2024/04/16 学科キャリア教育

 2024年4月16日(火),今年度最初の学科キャリア教育を実施しました。 

 臨床心理学科の卒後の進路は本学の他学科に比べて多様であることから,臨床心理学科は3年次生を対象に学科独自のキャリア教育を進めています。水子教授による概要説明の後,中村講師による全学の就職サポートプログラムに参加することの必要性と意義について説明がありました。就職希望者はもちろんのこと,大学院進学希望者もいずれは就職するので,積極的にこの機会を活用するようにとの助言がありました。

 その後,各部門の担当教員による説明に移りました。大学院進学部門の瀧川准教授からは,「大学院進学の目的は資格取得ではない。むしろ,資格を取得した後に何をするかが目的であるべき」との熱いメッセージがありました。対人援助職就職部門の佐々木准教授からは,卒後の対人援助職就職の傾向と,臨床現場実習に関する科目を積極的に履修することの重要性について説明がありました。一般就職部門の福岡教授からは,学業と仕事にはやるべきことという共通点があり,採用側は「この学生は,やるべきことをやってきた人なのかどうか」という視点で見ることについて強調されました。

 大学生活の折り返しとなった3年次生にとって,残り2年もあると考えるか,残り2年しかないと考えるかによって,希望する進路を実現するための準備の進め方も変わってきます。ただし,むやみに焦るのではなく,大学生としてやるべきことを丹念にこなすことが,希望する進路を実現することにつながります。臨床心理学科では,学科独自のキャリア教育を通して,大切なことを学生に伝えて参ります。

2024/04/14 12学科合同「大学体験型」イベント開催!

 4月14日(日)に,今年度より新たにスタートした「大学体験型」イベントの第1回目が開催されました。

 「大学体験型」イベントでは,各学科にて実施される講義や体験学習等への参加と課題への取り組みに基づいて,2025年度の一部の入試区分でお使いいただける「大学体験型」出願資格証明書を発行します。
(詳細については,川崎医療福祉大学HPの「大学体験型」イベントおよび2025年度入学試験についてをご覧ください)

 臨床心理学科では,心理学で行われる基礎実験の体験学習と,髙尾先生によるミニ講義の受講,これらについてのレポート作成と発表という内容で実施しました。9名のご参加があり,多くの方が証明書を持って帰られました。

 次回以降の「大学体験型」イベントは6月~8月のオープンキャンパスと同時開催となります。本学の受験をお考えの方には,ぜひ活用していただきたい制度ですので,多くの方のご参加をお待ちしています!

2024/04/06 学科別研修

 臨床心理学科への新入生を対象に学科別研修を開催しました!

 学科別研修では9つのチームに分かれて,自己紹介の後,グループワークに取り組みました。チームごとに学内フィールドワークも行い,クイズに答えたり,教室を探索したり,休憩にパンを買って食べたりもしました☆みんなでワイワイガヤガヤと,楽しく活動できました~!

 

 新入生の皆さん,改めてご入学おめでとうございます。4月8日からは本格的に授業が開始します!皆さん,一致団結して大学生活を豊かなものにしていってください☆

2024/04/02 令和6年度学部・大学院入学式

新しい仲間とともに踏み出す始まりの第1歩!

 朝の空気がいつも以上に新鮮に感じられる今日の佳き日,令和6年度の入学式が挙行されました。新入生は真新しいスーツに身を包み,晴れやかな表情で式典に臨みました。厳粛な雰囲気の中,椿原学長よりお祝いのお言葉をいただきました。式典の様子はライブ配信され,新入生のご家族の皆様にもご覧いただきました。

 式典後,学科・専攻ごとに教室に移動して,オリエンテーションが行われました。進藤学科長より,「恵まれた教育環境を最大限に活用して,充実した学生生活を送り,大きく成長して欲しい」とのメッセージが贈られました。来週からはいよいよ授業が始まります。多くの心理学の理論や専門知識に触れることで,皆さんの学びの器が満たされていくことになると思います。それと同時に,学内外でのさまざまな経験を通して,一人ひとりが持っている学びの器そのものを大きく育てて欲しいと願っています。

 大学院臨床心理学専攻のオリエンテーションは,新入生だけでなく修士2年生も参加し,和やかな雰囲気の中で行われました。大学院の2年間は,学内外での実習,修士論文の作成,資格試験対策,就職活動など,一日が24時間以上であって欲しいと願わずにはいられないほど,ハードな日々となります。目先のことだけに心を奪われないよう,視野をひろげながらひとつひとつの事柄に丁寧に取り組み,「研究ができる臨床家」を目指して欲しいと思っています。

2023年度最後の3月24日オープンキャンパス開催!

2024年3月24日(日)に2023年度最後のオープンキャンパスが開催されました!

今回も大変多くの高校生様,保護者様にお越しいただきまして,大盛況のオープンキャンパスとなりました!

 

今回のオープンキャンパスの目玉は,2024年度から始まる「早期卒業制度」と「体験型入試イベント」のお披露目でした。

保野先生の分かりやすい学科紹介にて,詳細が説明されました。

詳しくはこのHPの記事でも触れているので,ぜひチェックしてみてください。

 

ミニ講義は,澤原先生による「ヒトの”こころ”によりそう−精神医学と臨床心理学の重なるところ−」が開催されました。

精神科医と公認心理師の違いをわかりやすく解説していただいたり,人を治療する,癒すということの本質についてお話しいただきました。

 

今回は春休み期間中ということもあり,学生サポーターさんは少数精鋭でしたが,皆さん大活躍でご来場者様にたくさんのおもてなしをすることができました。学生サポーターさんの中には,この3月でご卒業されたOBさんもお手伝いにきてくださいました!実際の在学生とお話しできる機会があることで,高校生のみなさんに少しでも大学生活のギモンが解消されたら良いなと思います。

 

また次回のオープンキャンパスでも,おもてなしの準備をしてお待ちしております!