教職員コラム お題「私の研究テーマ」  門田昌子

私は,幼児とその養育者の関係へ介入する方法に興味を持っています。これまでの研究で,幼いお子さんと仲良くなるために効果的なスキルの存在が明らかになっています。私は,それらのスキルをどのように,養育者の方に伝えたらよいのかに関心があります。養育者とは,保護者だけでなく,子どもと関わる大人全員を含みます。

伝え方の1つとして,ライブコーチングという方法が有効ではないかと考えています。ライブコーチングというのは,親子相互交流療法(Parent-Child Interaction Therapy: PCIT)と呼ばれる心理療法で用いられている方法です。大人の耳にイヤフォンをつけてもらい,お子さんと実際に遊んでもらいます。セラピストは,別室から遊ぶ様子を見ながら,大人にお子さんとの関わり方のスキルをライブで伝えます。これがライブコーチングです。とてもユニークな介入ですよね。

自転車に乗る練習をする時を思い浮かべてください。自転車に乗っている人も見るだけでもなんとなくやり方はわかりますが,実際に自分で乗る練習をした方がずっと身につきそうだなと思いませんか。

専門家のサポートを受けながら,自分自身でスキルを使用する体験をすることで,よりスキルが定着しやすくなるのではないかと考えています。幼いお子さんと,お子さんに関わる大人の関係性をサポートできる研究をするのが夢です。

門田 昌子

教職員コラム お題「私の研究テーマ」  佐々木 新

私の研究と言われて真っ先に思いつくのは,いわゆる強度行動障害の状態やそれに関連するアプローチ及びその周辺のことがらに関する実践研究です。強度行動障害とは何かについての詳細は授業等の機会に譲りますが,簡単に説明すると,比較的重い知的障害のある人が日常生活において表出する行動上の問題(自傷行為や他害行為,ほか)が,通常では考えられないほどの頻度や強度で出現し,家庭や施設等において相当の養育や支援の努力があっても対応しきれない状態となっていることを指しています。この状態のご本人や関係者はかなり辛い状況に追い込まれていることが多く,その生活を支えるための多面的なアプローチが必要となります。なので,これらの臨床や関連研究に関心を持っています。

20年程前のある日,社会人となって初めて配属された職場の上司,先輩方は何年もかけて強度行動障害の改善に向けて力を尽くしてこられていました。そのみなさんの実践研究から学ぶことが多くありました。施設の中だけではなく,関係医療機関の精神科医師,看護師のみなさん,厚生労働科学研究として実践事例の蓄積に取り組んでおられた研究会の先生方など,出会ったみなさんそれぞれが,強度行動障害の問題にかなりの熱量をもって取り組んでおられることを肌で感じました。これらの出会いから感化された面が多分にあります。

というわけで,私の研究は,「私の」と言いながらも,そもそも私の成分だけでできているのではないのだろうな,と思います。むしろ私以外のたくさんの人々の想いが大部分を占めているのかもしれません。その昔,「バファ〇ンの半分は優しさでできている」という市販薬のCMがありました。まさにそのような感じです。

 

佐々木 新

教職員コラム お題「私の研究テーマ」  本城瑞恵

 

 

 私は学生の頃から教育臨床に関心が強く、卒業後は義務教育段階の児童・生徒またそのご家族の方々と関わる仕事に従事しておりました。その関りの中で、学校に関連する様々な思いを聴く機会がありました。楽しい気持ちや嬉しい出来事はもちろんですが、「学校がつまらない」「なぜかうまくやれない」という辛く悲しい気持ちや「自分は他の人と何か違う」といった葛藤する気持ちを聞かせていただくこともありました。中には不登校という状態を引き起こし、ご本人やご家族がますますご葛藤を抱えられることもありました。

不登校の背景には様々な要因が関連しており、休みだすきっかけがあることもあれば、ないこともあります。怠けているのではなく、今の自分では解決できない問題に対して、学校自体を回避することで対処しているとも考えられます。時には回避する対処も大切ですし、それ自体を否定するつもりはありません。しかし、学校に行けない状態が続くと、いつの間にか“学校に行けないこと”が悩みになってしまい、本来問題となっていたことがわからなくなる場合があります。不登校からの回復は、「再登校できるようになって、よかったね」「もう学校行かない/学校行かなくていい、と割り切ったから解決だね」といった単純な事象ではないでのです。

 私は、そのような児童・生徒やご家族の方々の思いを知ったり、本当に必要とされている支援の在り方について考えていきたいと思っています。また、支援を受けた方々がその後どんな人生を歩まれていくのかについても、知りたいと思っています。(改めて文字に起こすととても差し出がましく、身の縮む思いに駆られますが)これが、現在の「私の研究テーマ」です。

本城瑞恵

2021/12/11 子どもの気質特徴に合った親子ふれあい遊びプログラム

 教員の武井です。令和3年12月11日に、気質特徴に合った親子ふれあい遊びプログラム開発のための調査を行いました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響があったため、昨年度に行き続き、研究計画を変更し、オンラインをとり入れた取り組みです。

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2021/12/04,2022/01/08 大学院 【学外実習】臨床心理実習Ⅱ(心理実践実習E)及び心理実践実習C 報告会について

 2021年12月4日,修士課程2年生の学外実習,臨床心理実習Ⅱ(心理実践実習E)の報告会を行いました。学外実習では,総合病院などの医療機関,児童養護施設などの福祉施設で心理臨床の現場を16日間直接体験します。院生による報告からは,それぞれの現場でケースを担当して考えたこと,心理職の実際,多職種連携の大切さなどの学びがありました。

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