投稿者: tyamane

教職員コラム 「私のイチオシ精神医学キーワード:覚醒している意識障害」 澤原 光彦

 心理学の隣接領域として精神医学からキーワードとして「覚醒している意識障害」を挙げます。精神医学診察で最も重要な事は器質的要因を見逃さない事であり、まずは意識障害に気づくことが出来るかどうかがターニングポイントになるのです。「刺激しても覚醒できない=昏睡」や「刺激がないと覚醒の維持が困難=傾眠」は医療に関わる人であれば比較的容易に判別がつくと思われますが、「覚醒している意識障害」は、そもそも専門家以外の人々にはこのような事態の認識が必ずしも十分ではないことが多く、結果的にしばしば見逃されていることがあるのです。私が研修医の時に救急診察室で当時のある内科助教授が「手を握れと言ったら手を握った。指示に従えるのだから意識障害はない」と言い切ったことがありました。勿論これは危険な即断であってこの程度の簡単な指示に従えるからと言っても、或いはここが「病院の救急診察室である」程度の見当識が保持されているからと言っても、必ずしも意識障害が否定できる訳ではないのです(ここが難しい所)。

 「覚醒している意識障害」は「軽い意識混濁」と表現されることもありますが、この表現は事態そのものが「軽い=軽症」と誤解される危険があるので必ずしも適切とは言えないのではないかと懸念します。

 そして「覚醒している意識障害」の診断を的確に行う複雑かつ繊細な側面については原田憲一著「意識障害を診わける(1980年第1版・1997年改訂版:診療新社)」で詳細に記述され論じられているので是非目を通していただけたらと考えます。―この度この名著「意識障害を診わける」が金剛出版から復刊(2024年1月25日付)されたと聞いて大変うれしく思います。

澤原 光彦

教職員コラム 「私のイチオシ心理学キーワード:安全基地」 岡野 維新

 今の私の関心ごとは子育てです。
 この難題に今まさに向き合っている。

 一体なにをどうしたらいいのか。
 今目の前にある確かな現実に対して,頭の中は上も下も分からない状態でどうにか1日を過ごしている。

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令和6年1月13日(土) 大学院説明会を開催致します

令和6年1月13日(土)に,大学院臨床心理学専攻の説明会を以下の通り行います。本学大学院の受験をお考えの方は,ぜひご参加ください。

 日時 令和6年1月13日(土) 14:00-16:00(13:30より受付)

 場所 本館東ウイング2(5階) 5354教室

 

参加を希望される方は,事前申込が必要です。こちらの申込フォームよりお申し込みください。申込期限は令和6年1月11日(木)です。

 

本学へのアクセスはこちら(大学HP)をご参照ください。

お車でお越しの際は駐車場(有料)をご利用ください。

教職員コラム 「私のイチオシ心理学キーワード:行動的QOL」 佐々木 新

 行動的QOLとは,生活の質(Quality of Life: QOL)を行動分析学の視点から捉えようとする概念で,「個人の生活の質を正の強化で維持される行動の選択に関する方法と量で測定するもの(望月,2001,p.16)」とされています。

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2023/12/15 「心理実習Ⅱ」実習報告会

令和5年度 心理実習Ⅱ報告会が開催されました。

 

令和5年12月8日,15日の2週にわたって,心理実習Ⅱ報告会が開催されました。

学部4年生の実習科目である「心理実習Ⅱ」では,学生が臨床現場に出て実習を行い,そこで体験した学びを報告書にまとめ,報告会にて,4年生と3年生に向けて発表します。
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2023/12/07 2023年度「卒業論文」提出

 2023年12月7日,臨床心理学科の「卒業論文」の提出期限でした。今年から提出物は電子ファイルに一本化され,96名の提出がありました。昨年までのように指定の時間帯に学科実習室に全員が集まっての賑やかな提出の儀式?はなくなり,提出に安堵し喜びを分かち合う皆さんの笑顔に直接出会えないのは少々寂しい気がします。でもこれもまた時代の流れですね。電子ファイル1つ1つの裏側にはいくつものドラマがあったことと想像しますし,格別な達成感もきっと変わらないものでしょう。

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教職員コラム 「私のイチオシ心理学キーワード:受容と共感」 今里 有紀子

 かれこれ、数十年臨床心理の道に「身」を置いているのですが、いまだ「受容と共感(accept and empathy)」の体現は私には、とても難解で、訓練を続けているものになります。 臨床心理学においては、学派を問わず、中核的な臨床家の実践における基本姿勢・態度になるものだろうと思います。「聴く」ことの困難さを毎回感じながら、少しずつ耳を傾ける感覚を学んでいるところになります。

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