【告知】臨床心理学科 門田昌子先生が登壇される公開講座が開催されます

本学科の門田昌子先生が講師の1人としてお話をされる公開講座が開催されます。
今回のテーマは「子育て・孫育て応援講座」です。先生の知見に触れられる絶好の機会ですので、奮ってご参加ください。

講師:門田昌子先生(臨床心理学科)
   樋上泰己先生(保健看護学科)
   小川千晶先生(医療福祉学科)
   コーディネーター尾崎公彦先生(医療保育学科)

テーマ:地域ぐるみで子育て・孫育て応援講座~安心できる子育てを一緒に考えましょう~

開催日時:2026年1月17日(土)10:00~12:00(9:30開場)

会場:川崎医科大学総合医療センター(岡山市)

お申込み:チラシより詳細をご確認の上、お申込みください。

2025/12/20 心理実践実習E報告会(M2)

 12月20日,修士2年生の実習報告会を行いました。

 本報告会は,学外実習で得た学びや気づきを共有し,自身の成長を振り返るとともに,今後の学びにつなげることを目的として毎年実施しています。
 本報告会では,多様な実習先での経験について,学生一人ひとりが具体的な事例を交えながら発表しました。実習を通して感じた支援の難しさややりがい,倫理的配慮の重要性,そして心理支援を必要とされる方との関係性の中で学んだことなど,現場でしか得られない深い学びが語られました。学生同士が互いの経験に耳を傾け,質問や意見交換を行う姿からは,温かく,学び合いを大切にする風土を感じました。

 本専攻では,丁寧な指導体制のもと、実習前から実習後まで一貫したサポートを行い,学生が安心して実習に臨めるよう支援しています。実践的な学びを積み重ねることで,確かな専門性と人間理解に基づいた心理支援ができる人材の育成を目指しています。

心理専門職養成のため,本実習に関わってくださった全ての方々に,この場をかりて心より御礼申し上げます。

2025/12/05 心理実習Ⅱ 報告会を実施しました

12月5日(金)、4年次生による「心理実習Ⅱ」の報告会を開催いたしました。

 本報告会では、総合病院、精神科病院、児童精神科クリニック、児童心理治療施設、児童養護施設、児童発達支援センター、適応指導教室、児童相談所、就労継続支援B型事業所など、多岐にわたる実習先での学びが共有されました。

 4年次生は、この報告会の前日に卒業論文の提出日を迎えており、多忙な日程の中で準備を進めてきました。卒業論文の執筆と並行し,臨床現場で得た経験を丁寧に振り返り,その内容を落ち着いた姿で発表していたことが印象的でした。

 報告会には、実習先の先生方にもお越しいただき、学生の報告に耳を傾けながら温かいご助言をいただきました。また、次年度に本実習を履修する3年次生も参加し、先輩の発表をもとに臨床場面をイメージしながら積極的に質問する姿が見られました。4年次生は、自身の学びを振り返りつつ丁寧に回答し、実習で得た知見を後輩へとつないでいました。実習先の先生方・学生が同じ場で交流することで、専門的な対話が活性化され、大変有意義な時間となりました。

 3日間の実習をご指導くださった先生方、そしてお忙しい中報告会にご参加いただいた先生方に、改めて心より感謝申し上げます。
 4年次生には、今回の実習で得た経験を今後の進路や専門職としての成長へと活かしてほしいと考えています。また3年次生には、先輩の学びを糧に、次年度の実習をより充実したものへとつなげてくれることを期待しています。

2025/12/04 令和7年度の卒業論文が提出されました

 12月4日(木)が令和7年度の卒業論文提出日でした。卒業予定者の全員が無事に卒業論文を提出できました。4年生の皆さん,本当にお疲れ様でした!

 提出された卒業論文のタイトルを眺めてみると,様々な心理学領域の専門用語に加えて,SNSやスマートフォン,化粧や推し活といった日常生活に関するものなど,実に多様なテーマが扱われています。4年生の皆さんが,ご自身の興味関心からスタートし,関連する文献を調べ,データの集め方を検討し,考察を深め,研究へと昇華させていったことが伺えます。もちろん指導教員のサポートもあったでしょうが,卒業研究の完成まで漕ぎつけたのは皆さん自身の努力の賜物です。

 提出された卒業論文は,学科教員による査読を行った後に返却されます。また,多くのゼミで卒業研究の発表会も予定されているようです。他にも,資格関連の実習や新生活の準備など,今しばらく慌ただしい日々が続くのではと思います。もう少しで冬休みですので,この辺りで一息入れつつ,最後まで充実した学生生活を送ってください。

教職員コラム 心理学って役に立つんじゃ 〜 子どもの気質と心理学 〜 武井 祐子

 20年以上にわたり、子どもの「気質特徴」をどう理解するか、そしてその子にぴったり合った関わりをすると、子どもや親御さんにどんな良い変化が起こるのかを研究してきました。

 気質特徴とは、その子が生まれつきもっている行動の特徴や感じ方の傾向のことで、性格の土台になる特徴です。周囲がちゃんとその子の気質を理解すると、その子に合った声かけや環境づくりができるようになり、子どもは“自分らしくしてていいんだ”と感じながら、のびのびと成長していきます。その成長の様子は、子どもの親御さんや先生たちにとっても大きな支えになります。たとえば、初めての場所が少し怖い子もいれば、じっとしているより動き回る方が落ち着く子もいます。こうした違いを“問題”ではなく“その子らしさ”として見ることができると、関わり方は自然と優しくなり、お互いに気持ちよく過ごせるようになります。気質特徴を理解して接することで、学校でのトラブルが減ったり、家庭の雰囲気が明るくなったりと、周りの世界も少しずつあたたかくなっていきます。

 心理学は、誰かの生きづらさに気づき、その人に合った支援の仕方を見つけるための学問です。“人の役に立てたらいいな”と思う気持ちが少しでもあるなら、心理学はきっとあなたの力になります。あなたの優しさが、誰かの未来を変えることだってできるのです。

武井 祐子

教職員コラム 心理学って役に立つんじゃ 〜 思い出の役割 〜 瀧川 真也

私たちの思い出や経験は,過去がそのまま頭の中に記録されているのではなく,今の自分や将来の自分のための働きがあります。たとえば,苦手だった計算を何度も練習してできるようになった経験は,「自分には粘り強さがある」という現在の“自分らしさ”を確かめる手がかりになります(自己機能)。

 また,家族との会話で「昔,家族みんなでよく公園に行ったよね」と話すと,そこから話が広がり,家族とのつながりを自然に感じられることがあります。このように思い出を共有することで,お互いに話がしやすくなったり,リラックスして話せる雰囲気が生まれたりします(社会機能)。
さらに,過去の経験は次の行動を選ぶ判断にもつながります。テスト前に勉強計画を立てずに失敗した記憶があれば,「今回は早めに準備しよう」という行動の変化が生まれます(指示機能)。

 一方で,思い出は時間が経つ中で感じ方が変わることがあります。たとえば,部活でミスをして落ち込んだ経験でも,あとで振り返ると「あの悔しさがあったから続けてこられた」と前向きに受け止められるようになることがあります。こうした変化は記憶の「再構成」と呼ばれ,その体験の意味を自分の中で少しずつ捉え直すことで起こります。「再構成」は誰にでも起こるごく自然なことで,当時はつらかった体験でも,時間が経過するにつれ別の見方ができるようになり,成長のきっかけになることがあります。

 心理学では,過去をただ“過ぎ去ったもの”と捉えるのではなく,今の自分を形づける大切な経験として考えています。みなさんがこれから向き合う出来事も,いつかきっと自分の力になるはずです。

瀧川 真也

令和7年12月25日 (木) 川崎医療福祉大学大学院 臨床心理学専攻(修士)令和7年度 第2回説明会を開催致します

令和7年12月25日(木)に,川崎医療福祉大学大学院 臨床心理学専攻(修士) 令和7年度第2回説明会を以下の通り行います。

本学大学院の受験をお考えの方は,ぜひご参加ください。

 

<日時>

 令和7年12月25日(木) 10:00-12:00(9:30より受付)

 

<場所> 

 川崎医療福祉大学 本館東ウイング2(5階) 5354教室

 

<参加方法>

 参加を希望される方は,事前申込が必要です。

 こちらの申込フォームよりお申し込みください。

 申込期限は【令和7年12月22日(月)】です。

 

<本学へのアクセス>

 こちら(大学HP)をご参照ください。

 本学へお越しの際には,公共交通機関をご利用ください。

 お車でお越しの際には,川崎医科大学附属病院の駐車場(有料)をご利用ください。

 

教職員コラム 心理学って役に立つんじゃ ~「構造化」の半分はやさしさでできている?~ 佐々木 新

 少し前に,「ねこ転送装置」っていう不思議な現象が話題になったのを知っていますか?床にガムテープで丸を描くだけで,猫がその中にすっと入っていくんだそうです。うちには猫がいないので試せていませんが,ただの床に引き寄せられるなんて,なんだかかわいくて不思議ですよね。もし猫がいたら,きっと何度でもやってみたくなるやつです。

 でも,そのとき猫はどんな気持ちなんでしょう。安心しているのか,好奇心いっぱいなのか,それとも「また人間が変なことしとるな」とあきれながらも,目に見える輪っかには抗えずつい入ってしまうのか。諸説あるようですが,本当のところは猫にしかわからないですね。

 この話は,実は心理学にも通じるものがあります。たとえば,自閉スペクトラム症の人への支援には「構造化」という手法が使われることがあります。これは,時間や空間の使い方を目に見える形で整理して,理解や活動を助けるための工夫です。絵や写真を用いたスケジュールや手順書など,学校や福祉の現場でもよく使われていますし,臨床心理学でも大切なキーワードのひとつです。

 でも,視覚的な刺激にとても敏感な人の場合,それに強く引っ張られて,自分の意に沿わない行動が誘発されることもあります。つまり,よかれと思ってやった「構造化」が,知らないうちにその人にとっては「やらされている」ように感じられることもあるのです。構造化は,相手の思いや主体性を大切にする気持ち,すなわちあなたのやさしさで完成すると言えるでしょう。

 構造化に限らず,心理学の知識や技術を使うときには,「これって本当にその人のためになっているのかな」と立ち止まって考えることが大切です。「かわいい〜♡」って言いながら猫サークルを量産してしまうノリで人の心に関わると,ちょっと危ないかもしれませんね。

 心理学をしっかり学ぶということは,人の幸せについて考えることでもあります。心理学で相手の福利向上に資するのか,それとも悪魔に奉仕するのか──その違いは,使う人の人間性にかかっているのです。

佐々木 新

3年次就職懇談会 2025年11月8日(土)10:00-12:00

2025年11月8日(土)10時からお昼頃まで、3年次生を対象とした就職懇談会を開催しました。ご参加くださったご家族の皆様、ありがとうございました。

 まず、進藤学科長より、ご来学の御礼とともに、本学科3年生の学修状況について説明を行いました。次に、就職関連として、前年度の就職実績、就職活動のスケジュール、大学・学科のキャリアサポート等について説明を行いました。さらに、3年次で習得すべき単位の目安や学生生活についての説明がありました。

 ここ数年は、学生さんご自身の参加も増えており、将来への真剣な思いを受け取っています。ご家族とともに、学生の皆さんの希望進路のサポートができれば嬉しく思います。

2025/11/01 修士論文(M2)最終報告会

 2025年11月1日(土)9時からお昼過ぎまで、修士課程2年(M2)の修士論文最終報告会が開催されました。15名のM2生が一人ずつ3分程度で研究概要をプレゼンテーションしたあと、ポスター発表を行いました。

 主・副指導教員以外の先生方や同級生、下級生に自身の研究内容を説明し、コメントや助言を受けることができる貴重な機会であり、M2生は緊張しつつも、身振りを交えながら活発に議論していました。

 

 報告会の最後に、澤原先生よりご講評いただき、「2年間という限られた時間の中で、取り組むべき多くの課題を抱えながら、皆さんは本当によく頑張っている。提出までのあと1カ月間も大変だろうが論文の完成を目指して欲しい。」というあたたかなメッセージがM2生に送られました。

 予想していた結果が得られず、「自分の研究は失敗だったのだろうか」と不安になっている院生もいるかもしれません。でも、予想通りの結果が得られる方が珍しく、大半は意外な結果に直面するものです。それこそ科学の醍醐味であり、新たな発見の源泉になるのです。自身の研究で得られた知見を前向きに捉え、臨床心理学のフロンティアを切りひらく贈り物を未来に届けてください。