佐々木 新

 知的障害のある大人の人が暮らす福祉施設(障害者支援施設と言います)等での実務経験を基盤として現職に至ります。施設に暮らす皆さんの日常生活においてしばしば表出される行動上の問題(自傷行為や他害行為など)の低減に向けた支援に特に関心があります。私たちが普段何気なく使っている言語によるコミュニケーションが当たり前ではない世界に生活する人々の心理の理解に努め,その皆さんの興味関心や得意不得意,困り事などの実際に即した支援について臨床心理学を学ぶ者としての貢献ができると良いなと思っています(が道半ばです)。多様性が尊重される世の中になりつつある一方,まだまだそうではない現実の諸問題についても考え中です。