教職員コラム お題「私の研究テーマ」 竹内 いつ子

どこか、自分の分身のような存在です。

自分が興味のあること、強く疑問や必要性を感じたこと、あるいはひょんな思い付きから発展したこと、絶妙な巡り合わせによって扱うことになるもの、それが研究テーマではないでしょうか。 

 

私の場合は、人と関わることが大好きなんですけれど、心地よい付き合い方については常々模索の日々です。必要や役割以上に沿えないこともあり、反省や後悔も多々あり、果たして人間関係において100%健全なるものがあるものかと思い至ったりと、なんとも悩ましい限りです。

 

それでも、その人が考えていることやその感情や感覚について知るとき、この世にこんな風に生きている人がいるのかと思うとき、強く揺さぶられるような、あるいはひたすらに静かな情動を伴う実感が巻き起こる、平たく言いますといたく感動するわけです。

 

人同士が集まって関わり合うというのは不思議です。個々人の違いが際立ち、それが刺激となり新たなアイデアなどが湧いてくることもあれば、その違いによって居心地が悪くなることもあるし、共通点が見つかることで、一体感を抱くこともできれば、それゆえに発展が阻害されることもあります。よくもわるくもある“繋がり”というものが生じます。

 

人と人が出会い、体験したことや、その場にお互いが存在しているという感覚をわかち合う(シェアリングする)とき、どんな交流が起きているのか、個々人とグループのどちらにも感情的に活動的に互恵的な交流につながる仕組みとはなにか、それを知りたいというのが私の研究テーマです。

 

現在は、比較的気楽に個々人の創作的な表現を行える“コラージュ制作”をいう活動を行った後の参加者同士の話し合い(シェアリング)の場における発言内容を分析することで、参加者同士の交流を活性化する活動の特徴を調べています。

竹内 いつ子