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教職員コラム 心理学って役に立つんじゃ ~泣くから悲しい?悲しいから泣く?~ 本城 瑞江

 心理学で人の感情を勉強するとき,必ずこの問いを学びます。
 感情には主観的要素・生理的要素・行動的要素があり,これらを総合して感情生起のメカニズムが説明されたりします。そして,その起源を辿っていった先にたどり着くのが「泣くから悲しい?悲しいから泣く?」というキャッチーなフレーズです。
どちらもありますよね。涙が出て「あー,私悲しかったのかぁ」と気がついたり,逆に悲しい気持ちになってから涙がぶわーっとあふれてきたり。

 前者は,出来事に対して身体(抹消神経)が反応して,それが脳に伝わって感情が湧き起きるので抹消起源説と言われています。提唱者の名前を取ってジェームズ―ランゲ説とも言います。
後者は,脳(中枢神経)で感情が沸き起こり,身体部位に影響を与えるので中枢起源説と言われています。こちらも提唱者の名前を取ってキャノン―バード説とも言います。

 これは,どちらの説が正しいとか間違っているとか,そういう話がしたいのではありません。私がこの単語を選んだのは,心理学は人に起こる様々な現象に純粋に興味を持ち,何が起こっているのかを科学的に探求していく学問であることをお示ししたかったからです。
ちなみに,この2つの説と合わせて「2要因説」と言うのも学ぶのですが,これはまた別の機会に☆

 皆さんの身近にある疑問について知りたくなったら,ぜひ心理学を学びに来たください。
一緒に探求していきましょう~!

本城 瑞江

教職員コラム 「私のイチオシ心理学キーワード:ギャング集団・チャム集団・ピア集団」 本城 瑞恵

 私の一押しキーワードは「ギャング集団・チャム集団・ピア集団」です。言葉の響きも好きですし,この内容も大変興味深いので,ぜひ今回紹介させてください。

 

 みなさんは,小学校のころ,中学校のころ,高校生のころ,どんなお友達とどんなふうに遊んでいましたか。これまでの研究の中で,実はその時々で,友人関係/仲間関係の形は変化しているということが分かっています。

 例えば小学校3~4年生ころになると,同性メンバーからなる凝集性の高い閉鎖的な少人数の仲間遊び集団を形成すると言われています。その集団の中では役割分担や独自のルールがあり,さらに大人の干渉から逃れようと秘密基地を作るなどの特徴がみられるのです!これは「ギャング集団」と呼ばれ,反社会的な行動が出現したり,トラブルが発生したりすることもありますが,集団遊びの中で社会的な知識や技能を身に着けていく場として,非常に重要な機能を持っています。

 中学生になると,もっと少人数の同性メンバーからなる「チャム集団」を形成します。ギャング集団が外見的な同一行動を重視するのに対して,チャム集団は「同じ趣味だね」「気が合うね」といった内面的な類似性を重視して密着するのが最大の特徴です!

 そして高校生以上になると,共通の趣味や関心の類似性だけでなく,自他の違いを認め合うようになる「ピア集団」へと変貌していきます。それまでの集団は同性メンバーで形成される場合が多いのに対し,このピア集団は男女混合グループ形成であることも珍しくありません。

 

 こうした友人関係/仲間関係について,皆さんはいかがでしょうか。「そういえばそうだったかもなー」と昔を懐かしみながら,この「ギャング・チャム・ピア」というキーワードを楽しんでいただけたら幸いです。

 本城 瑞恵