教職員コラム お題「今,熱中していること ver.2022」 瀧川 真也

 今から3年ほど前,勤続10年を過ぎた私はリフレッシュ休暇(永年勤続休暇)をもらえることになった。前々からリフレッシュ休暇は,飛行機が苦手な妻をおいて,ひとりで海外に行きたいと思っており,妻にもお許しをいただいていた。行き先はキューバで,ホテルや入国に必要な手続きなどを調べていた矢先,新型コロナウイルスが流行し,私の旅の計画は一瞬で吹き飛んだ。ここ数年で一番凹んだ。

 

 結局,私のリフレッシュ休暇は自宅待機リフレッシュで終わった。キューバに行きたかった理由はいくつかあったのだが,その1つがキューバでラム酒を飲むことだった。私の唯一といってもいい趣味がラムで,ラムの代表的な生産地であるキューバで本場の味を味わってみたかったのだ。

 

 ご存知の通り,現在もなお海外旅行には行きづらい状況だが,そこで私はここ数年,ラムを介しての疑似旅行を楽しんでいる。ラムはサトウキビを原材料とした蒸留酒で,世界各地で生産されている。キューバ以外にも,ジャマイカや,モーリシャス,マルティニーク(カリブにあるフランスの海外県)などでも作られており,さまざまな国や地域のラム酒を取り寄せ,その地の風土や文化を調べながら嗜み,その地に思いを馳せている。という高貴な名目で,ただ飲んでいる。まだ続くキューバ熱が冷める前に,何も気にすることなく旅に出られる時がはやく訪れて欲しい。

瀧川 真也