教職員コラム お題「今,熱中していること ver.2022」 澤原 光彦

 前回「今、熱中している事」との表題で書いたのが2017年4月初旬で6年近く前の事になることに気づき驚いています。その時は、県内外の木造多層塔(五重塔・三重塔・多宝塔)を眺めに行くことについて、長福寺三重塔(美作市・国重文)、室生寺五重塔(宇陀市・国宝)の美しさを賞賛し、当時解体修理中の薬師寺東塔(奈良市・国宝)を修理が済んだら是非見に行きたいと書いています。しかし、コロナ(CVID19)禍の為、県境越える事もかなわず未だ果たせていません。仕方なしに県内の塔を再訪したりしつつ、ついでにやはり県内の遺跡なども見て歩いたりもしています(進藤先生と重なっている部分もあるかと存じます。備中高松城址には複数回行きました。)。

 今回は、岡山県内で最も好みの岩間山本山寺(久米郡美咲町)の三重塔と本堂建築を紹介します。三重塔は豪壮という言葉が適切な実に立派な塔と感じます。本堂も南北朝時代の建造とされ、写真で提示している姿の美しさには最初に訪れた時には息をのみました(やや斜め後ろから側面を捉えています)。但し前に回ると明らかに後に増補されたと思われる唐破風様の向拝が建物の容姿を大いに損なっていて非常に落胆しました。塔も本堂も国の重要文化財指定を受けています。(撮影は2021年9月18日)

澤原 光彦