カテゴリー: 教職員コラム:佐々木 新

私の好きな映画 〜白い巨塔〜 佐々木新

 映画館で映画を観る習慣がないため,ここではテレビドラマまで枠を広げてみます。思い返すと,社会の仕組みや権力構造,人間の欲や駆け引きが迫ってくる物語には妙に惹かれることがありました。この作品は私にとってその代表格です。大学病院での権力闘争,主人公の果てしなき野望と医療倫理を描く重厚なドラマでした。登場人物が交わす言葉ひとつひとつに組織の力学や人の思惑が丁寧に織り込まれていて,社会の仕組みを映す鏡のようでもありました。

 放送当時,私は社会人2年目。幸いにも生き馬の目を抜くような世界とは無縁の職場でしたが,どこか自身の興味や心情と重なる部分があったのでしょう,録画しては何度も見返していました。すると台詞もいくつか自然と覚えてしまい,職場の先輩と覚えた台詞で冗談を言い合うこともありました。当時覚えた台詞はいまでも社交の場でときに役立つことがあり,テレビドラマの視聴が私の社会的スキルに影響を及ぼしたことを感じます。自分の中に,Bandura, Aのいう観察学習の成立をみる思いです。

佐々木 新

教職員コラム 心理学って役に立つんじゃ ~「構造化」の半分はやさしさでできている?~ 佐々木 新

 少し前に,「ねこ転送装置」っていう不思議な現象が話題になったのを知っていますか?床にガムテープで丸を描くだけで,猫がその中にすっと入っていくんだそうです。うちには猫がいないので試せていませんが,ただの床に引き寄せられるなんて,なんだかかわいくて不思議ですよね。もし猫がいたら,きっと何度でもやってみたくなるやつです。

 でも,そのとき猫はどんな気持ちなんでしょう。安心しているのか,好奇心いっぱいなのか,それとも「また人間が変なことしとるな」とあきれながらも,目に見える輪っかには抗えずつい入ってしまうのか。諸説あるようですが,本当のところは猫にしかわからないですね。

 この話は,実は心理学にも通じるものがあります。たとえば,自閉スペクトラム症の人への支援には「構造化」という手法が使われることがあります。これは,時間や空間の使い方を目に見える形で整理して,理解や活動を助けるための工夫です。絵や写真を用いたスケジュールや手順書など,学校や福祉の現場でもよく使われていますし,臨床心理学でも大切なキーワードのひとつです。

 でも,視覚的な刺激にとても敏感な人の場合,それに強く引っ張られて,自分の意に沿わない行動が誘発されることもあります。つまり,よかれと思ってやった「構造化」が,知らないうちにその人にとっては「やらされている」ように感じられることもあるのです。構造化は,相手の思いや主体性を大切にする気持ち,すなわちあなたのやさしさで完成すると言えるでしょう。

 構造化に限らず,心理学の知識や技術を使うときには,「これって本当にその人のためになっているのかな」と立ち止まって考えることが大切です。「かわいい〜♡」って言いながら猫サークルを量産してしまうノリで人の心に関わると,ちょっと危ないかもしれませんね。

 心理学をしっかり学ぶということは,人の幸せについて考えることでもあります。心理学で相手の福利向上に資するのか,それとも悪魔に奉仕するのか──その違いは,使う人の人間性にかかっているのです。

佐々木 新

教職員コラム 「私の好きな都道府県! 〜あなたも行ってみられぇ〜:香川県」 佐々木 新

 好きなのは瀬戸内海沿岸地域で,海と空を眺めるのが好みです。今住んでいる岡山県を除いてもっともアクセス回数が多くて撮った写真も多いのは香川県なので,私の好みは香川県ということになるかもしれません。子どもの頃はよく宇野・高松間のフェリーに乗っていたので,こんな体験も今の好みに関係するのかもしれません。

 

 最初の写真は五色台から眺めた瀬戸内海と山々です。以下の写真はそれぞれ紫雲出山,観音寺,屋島,与島から眺めた瀬戸内海と空などです。気づけばすべてコロナ前の写真だったので,今あらためて巡りたいものです。

佐々木 新

教職員コラム 「私のイチオシ心理学キーワード:行動的QOL」 佐々木 新

 行動的QOLとは,生活の質(Quality of Life: QOL)を行動分析学の視点から捉えようとする概念で,「個人の生活の質を正の強化で維持される行動の選択に関する方法と量で測定するもの(望月,2001,p.16)」とされています。

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教職員コラム お題「今,熱中していること ver.2022」 佐々木 新

 熱中と言えるほどでもないですが,少しだけ心を傾けていることは「寄り道」です。普段はほとんどできません。でも,年に数えるほどですが,寄り道して帰るときがあります。どんなときかというと,午後から有休を取得した日で,昼には帰らねばならないときです。昨今,年5日の年次有給休暇を確実に取得することが求められています。とはいえ日々何かしら仕事の予定が入るもので,終日の休みを5日取得することは簡単ではありません。なので,半日なら取得できそうな日に0.5ずつ取得することがあります。そんなときに寄り道です。

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