天才的な頭脳を持ちながら、過去のトラウマから心を閉ざして、周囲を威嚇・冷笑し防衛機制(自分の心を守る盾)を張り巡らせて生きる青年ウィルが、最愛の妻を亡くして傷ついた(喪失体験)心理学者ショーンと出会い、激しくぶつかり合いながら少しずつ心を開いていく不朽の名作です。
この映画、臨床心理学の視点から眺めると面白さが何倍にも跳ね上がります!!
当初、ウィルは、自身の心の傷み(「愛されない恐怖」)から外の世界を迫害的にとらえ、防衛(知性化,価値下げetc)を張り巡らしていました.そして、ショーンにも激しくテストをします。
ここで、注目したいのが、ショーンが見せる「逆転移」の扱いです。ウィルの痛烈な言葉に、ショーンは動揺します(激昂すらします)が、そこから、ウィルの真の「傷み」(投影同一視)に触れ(体験し)ます。つい、そこで(映画では)、ショーンは自身の傷み(自己開示)を伝えてしまうのですが・・・。二人の生身の「傷み(トラウマ)」に触れながらも、ウィルの「傷み」を包容(「コンテイン」)しながら防衛を一枚ずつはがしていきます。
「It’s not your fault(君は悪くない)」が臨床心理学の本質を凝縮しています。「信頼関係(ラポール)」形成の要素の「受容」(人間理解の深さ)がいかに泥臭いものか、リアルを感じられるのではないでしょうか。生きた「臨床」へと昇華する瞬間をぜひ、目撃してみてください。











