教職員コラム 「心理学って役に立つんじゃ!~独り言は心の窓!?~」 岡野 維新

こんにちは。岡野です。
私は今,「独り言」の機能について研究をしています。

皆さんは普段,独り言を言いますか?
言うとしたら,どんな時ですか?

独り言って改めて考えてみると,一体何なんでしょうか…。

ロシアの心理学者・ヴィゴツキーさんによると,独り言は「自身の思考を補助することを目的とした発話」であるというのです(Vygotsky, 1962)。
 (※別名,「プライベート・スピーチ」!)

考え事をするとき,幼児さんはよく声に出しながら行っています。
小学生くらいになると声に出さなくとも,頭の中だけで行えるようになっていきます。

でも!
頭の中だけで処理しきれないような難題と対峙した時,何とか思考を整理しようと,あるいは何とか解決に至ろうとして,独り言(プライベート・スピーチ)がみられる場合があるようです。
それは子どもであっても,大人であっても関係なしだそうです。

数学の問題を解いているとき…。ゲームがなかなかクリアできないとき…。返事に困るラインが来たとき…。ロースカツにしようか,ヒレカツにしようか迷っているとき…。

そんな時,もし自分が独り言を言っていることに気づいたら,「あ,私,今,脳みそが即処理しきれないくらいの難題にぶち当たってるんだ」,「あ,私,この難題を乗り越えようと頑張ってるんだな」と思ってみてはいかがでしょう。

そんな時,あえて独り言のように思考を声に出してみてはどうでしょう。思考がまとまるかもしれません。

そんな時,もし身近な誰が独り言を言っているのを見かけたら,「あ,この人,今,脳みそが即処理しきれないくらいの難題にぶち当たってるんだ」,「あ,この人,この難題を乗り越えようと頑張ってるんだな」と思ってみてはいかがでしょう。

以上,独り言は心の窓かも,というお話でした。

(私はこの独り言の機能を活かして,気持ちのコントロールが苦手なお子さんの発達の手助けができたらと考えています。)

岡野 維新