金光先生のご逝去にお悔やみ申し上げます

 去る3月17日、本学名誉教授の金光 義弘先生がご逝去なさりました。学習心理学、健康心理学、比較心理学、交通心理学の専門家として、つい最近まで研究・啓発に意欲的に活動されていた中体調を崩され、療養に入ったと伺ってしばらく経ったある日、まさかの訃報が飛び込んで参りました。何度も病を乗り越えられ、一昨年まで学部、大学院でご講義をしてくださっていた当時のお元気なお姿やお声ばかりが脳裏に甦ります。ご家族、ご親族の皆様には、心よりお悔やみ申し上げます。

 金光先生は京都大学文学部をご卒業後、同大学助手、東京都神経科学総合研究所主事研究員、滋賀医科大学助教授、岡山大学助教授を経て、1991年に本学にご着任、1997年から2013年まで、大羽先生、島田先生に次ぐ学科長として、臨床心理学科の礎を築いてくださった方です。また、2003年から2013年まで学長補佐を務められ、大学全体の発展にもご尽力くださいました。

 現在の、基礎心理学と臨床心理学の両輪を生かす学科の教育方針は、金光先生のもとで生まれ育ちました。「よく学び、よく遊べ」、「研究ができる臨床家になれ」、「“見ざる、聞かざる、言わざる”ではなく、“よく見、よく聞き、しっかり話せ”」と常々おっしゃり、先頭に立って遊び、研究し、叱咤していただきました。

 卒業生・修了生の皆さまにおかれましては、金光先生の薫陶を受けた日々のさまざまな思い出がおありのことと思います。寂しさは募るばかりですが、臨床心理学科教職員一同は、金光先生の民主的な精神を引き継ぎ、社会の中で役立つ人材を輩出し続けて参ります。皆さまにはこれからも是非お力添えくださいますよう、お願い申し上げます。

 今も私たちを見守ってくださっている金光先生のお優しい眼差しを感じながら、安らかにお休みいただけるよう願っております。あちらの世界でもフットワーク軽やかに何かを仕掛けておられるのではないかと想像してしまいますが。

先生のご著書
新・心の探検隊(アカデミア出版)
人間形成と心理学(ミネルヴァ書房)
事故の心理・安全の心理(企業開発センター)
子どものための交通安全教育入門(ナカニシヤ出版)
「心のまなび」から考える交通安全教育(シンク出版) ほか