2022/12/05 岡山心理学会「発表奨励賞」受賞者へのインタビュー

 11月26日(土)に行われた岡山心理学会にて,本学科の修士2年生 湯淺 絢 さんと学部4年生 井上 颯 さんが「発表奨励賞」を受賞されました。受賞者のお二人にインタビューを行いました。当日の様子についてはこちらの記事もご覧ください。

 

湯淺 絢 さん(修士2年生)

発表タイトル:発達障害児の親の意味づけ過程に関する質的検討 ー同化と調節の過程に焦点を当ててー

Q1. 発表奨励賞の受賞について,率直な感想をお願いします。

 この度は,発表奨励賞を頂き,大変うれしく思います。調査にご協力いただきました親御様,障害者支援施設の職員の皆様,ご指導いただきました先生方のお力添えがあっての研究です。改めて御礼申し上げます。

  

Q2. 研究発表の際に意識したことや,特に気を付けて準備をしたことがあれば教えてください。

 論文原稿やポスター発表の資料は,限られた紙幅になるので,欲張って情報を記載しすぎて何が言いたいのか分からなくなることは避けようと思いました。この発表では何が伝わればよいのかを考えていたように思います。

  

Q3. 今回発表された研究の一押しポイントを教えてください。

 ストレスフルな出来事が起こってからしばらくすると,その出来事に対して何らかの意味を感じてくることがあります。意味を見つけた結果として心の調子がよくなることは一部の研究で示されていますが,今回の研究は,人がどうして意味を見つけようとするのか,意味を見つけるまでのプロセスに着眼しているところがポイントです。

 


 

井上 颯 さん(学部4年生)

発表タイトル:大学生の献血意図と謝礼の種類・金額の関係 ー地域社会への責任感による影響を含めてー

Q1. 発表奨励賞の受賞について,率直な感想をお願いします。

 岡山心理学会への参加という貴重な経験ができとても嬉しく思います。今回の奨励賞は,ゼミ教員である林明弘先生の独特な着眼点や,学会発表での指導教員である福岡欣治先生の熱心な指導により叶ったものだと思います。感謝の言葉を何度述べても足りないほどにお世話になりました。ありがとうございました。

 

Q2. 研究発表の際に意識したことや,特に気を付けて準備をしたことがあれば教えてください。

 ポスターを展示し、それについて補足説明を行う形での発表でしたが、口頭説明の際、パッと理解ができるかどうか分からない物に関してはポスターに記載している名称だけでなくよりわかりやすいように、砕けた言い回しで説明することを心掛けました。

 

Q3. 今回発表された研究の一押しポイントを教えてください。

 今回私は,「どのような謝礼であれば献血をしたくなるか」というような研究を行っていました。個人的に面白い結果となったのは「高級アイスクリームが献血をすることで貰えるなら献血をしたいですか?」と尋ねた時にそれ自体が300円ほどの代物であるにもかかわらず,現金で500円をもらう時より献血したくなるとの結果が出ました。実際に尋ねた時には「ハーゲンダッツ」と記載していたので,おそらくはそれ自体の金額よりハーゲンダッツの持つ「高級感」が勝ったという事なのでしょう。ハーゲンダッツのブランド戦略は成功しているという事ですね。

 

 

湯淺さん,井上さん,誠におめでとうございました!