教職員コラム お題「私の仕事」荒井佐和子

 思い起こせば小学生の頃,読書感想文の課題が出たときに私は己の持てるすべてのボキャブラリを駆使して(ついでに辞書も用いて)“こんな話しだったよ!”といった内容(つまりは物語紹介)を書いていました。評価は毎回「がんばろう」でした。

 「感想文」なので当然といえば当然の評価でしたが,今でも残念な気持ちがしたことが忘れられません。きっと,幼い私は自分の体験のある一面を切り取って符号化し,1つの言葉で伝えることでは納得いかず,自分の体験をまるごと理解してもらいたかったのだろうと(よく捉えれば)思います(あと,見通しが甘くて感想までたどりつきもしなかったのも問題)。

 今の私の仕事には,計画性と言語化が課題としてついて回ります。

 細かい仕事内容は割愛しますが,小学生時代の担任の先生の「がんばろう」に,いまだ挑戦の日々だなぁと,こうやって書いていてしみじみ感じました。

 そして,このコラムで仕事内容を割愛するあたり,まだまだだなあと感じました。

荒井佐和子